№5735:大切なのは「入会者が増えること」ではなく「良いお客さんが増えること」
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、毎週金曜日はFBL大学のオンラインセミナー配信日ですが、4週目は「読書週間」につきお休みです。
そんなわけで、講座内容の紹介ではなく、最近思ったことを。
新コロ禍も収束ということで、フィットネスクラブにも入会が戻ってきたようです。
たいていのクラブにおいて、入会者の約55%は1年後にはいなくなるわけですが、この「定着放置問題」はひとまず置いておきます。
で、入会者ですが、大切なのは「入会者が増えること」ではありません。
「良いお客さんが増えること」です。
が、既存のフィットネスクラブの大半(ほぼすべて)はこのような考え方をしていません。
お客さんを「質」ではなく「数」で見ているだけだからです。
「質」という表現が失礼なら「自分たちに合っているか」に訂正します。
一貫して言い続けてきたことですが「お客さんはサービス提供側が選ぶもの」です。
もちろん、最終的には「お客さんに選んでいただく」という状況にはなります。
が、そのプロセスにおいて「自分たちが求めるお客さんではないな」と感じたら商品購入をお断るすることが必要です。
同時に商品購入前から「私たちがサービスを提供したいのはこういう方です」という姿勢を明示しておく必要があります。
実例を示しましょう。
以下はスモールジムFlare(青森県青森市)の打ち出しです。
代表トレーナーは小野寺幸太郎さんです。
例えば。
または。
「こういうことはできません」
「こういう人にはお勧めできません」
と、はっきりと示しています。
そして!
その上で「こういう人に来てほしいです!」と明示しています。
こうすることで「自分たちが望むお客さん」に出会う確率が増えます。
それが「良いジム」であり「良いコミュニティ」につながります。
はたして、このような「意志あるマーケティング」ができているジムが日本のどれだけあるでしょうか?
どこもかしこも「割引」でしか訴求していません。
そもそも「自分たちが望むお客さん像」などまったく定義できていないはずです。
だから、マナーの悪いお客が増える。
クレームも増える。
退会者も増える。
当たり前です。
本来、フィットネスクラブというのは「コミュニティビジネス」のはずです。
そうする意志がないのなら、さっさと無人ジムに舵を切るべきだと思います。
▼FBL大学のホームページはこちら
▼無料メルマガ「働き方の未来」のご登録はこちら
▼有料メルマガ「思考変容のスイッチ」のご登録はこちら