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№5692:社内役職と成長は反比例する
こんにちは。遠藤です。
※過去分(4740回分)はこちらにあります。
さて、最近気づいたことがあります。
それは「社内役職と成長は反比例する」ということです。
もちろん全員とはいいませんが、相当高い確率でそうなると感じます。
その理由は役職が上がれば上がるほど、社内のことしか目に入らなくなるからです。
こうなると、どんどん視野が狭くなり、自分の目の前のことにしか関心がなくなります。
ほんのたまに所謂、業界大手とか売上上位10社等の社員と話すと、本当にそう感じます。
大袈裟ではなく、20年くらい前の会話をしている気がします。
彼等彼女等は業界外、自社外の情報を驚くべきレベルで持っていません。
例えば、スモールジムのことなど全然知りません。
昔からの知人が私がスモールジムの会長であることも知らなかったりします。
某スモールジム店長は、かつての同僚から「快活クラブだっけ?」といわれたそうです。
念のため言っておくと、スモールジムのことを知っているべきだと言っているのではありません。
新コロ禍で業界企業全般が業績を落とす中、この3年間で30店舗を出店し、かつ会員数(=業績)を伸ばし続けている存在を知らないという情報感度の鈍さが「あり得ない」と言っているのです。
で、自社が何をやっているかと言えば、相変わらず総合型クラブのような「オワコンモデル」をやりながら全員で疲弊しているし、経営者の思いつきのような中途半端な新業態に手を出しては、まったく陽の目を見ないまま事業を頓挫させています。
その一方で、私がまったく知らない細かな業界情報をやたらとよく知っています。
「あの会社がこんな新しいことをやっている」とか。
「あの会社の業績がこうだ」とか。
「あの会社がどこどこに買収されるらしい」とか。
そんなことどうでもいいんで。
そんな井戸端会議をしている時間があるのなら「お客さんを見ろ!」ってことですよ。
業績低迷の最大の原因は「お客さんを見ていないこと」なのですから。
多くの会社の役職者が何を見ているのかといえば「本社」であり「社長」であり「上司」でしょう。
要は「上」を見て仕事をしているのです。
「社内役職と成長の反比例」は久々に会うと顕著にわかります。
仮にその間に本人がチーフあたりから店長になっていたとします。
が、言っていることは全然成長していなかったりする。
むしろ「サラリーマン度」が増していたりする。
でも本人は成長したと勘違いしている。
こうなる理由は「業務を覚えるから」です。
このケースであれば「店長業務」を覚える。
今までやっていなかったPL表作成業務を覚えたり、参加していなかった会議に参加したりする。
こうやって実際は従属性が強化されているのに、本人は成長したと感じてしまうのです。
成長のモノサシは「自立度が上がったか(=独立力が上がったか)」の一点です。
が、多くの役職者はこれに逆行しています。
故に「役職と成長は反比例する」のです。
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