№6061:「開業時集客」における2つの失敗要因(その1)
こんにちは。FBL大学学長&スモールジム会長の遠藤です。
2013年から「少人数型会員制オンラインビジネススクール(FBL大学)」を運営し、2020年から約20坪タイプの「スモールジム」を全国に展開中です(2024年度内に全国50店舗体制見込み)。
さて、昨日は「開業時集客」について触れました。
これまでの経験から、私は「開業時集客」には2つの大きな失敗要因があると考えています。
1つは「必要な投資を渋ること」です。
例えば、開業時集客に200万円かかるとします。
これをなんとか190万円にする。
なんとか180万円にする。
そのために1円でも安い取引先を探す。
印刷なんて外注すればいいのに「自分でやった方が安い」とデータを納品させて、せっせと自分で印刷する。
このような「貧乏マインド」では成功しないと思います。
このことを「広告代理店の選定」で説明します。
私は営業責任者時代、広告代理店に対して「相見積もり」をしたことがありません。
何故なら「安いこと」より「相性」の方が何倍も大事だからです。
なので独立起業後もコンサルタントとして開業時集客のお手伝いをする際は契約書に広告代理店を指定していました。
「開業時はここ以外は使いません。嫌ならお手伝いしません」と。
こうしないと契約先が「自分たちの息がかかった取引先」を使いたがるし、「うちの取引先の方が安い」と言い出すからです。
これは典型的な失敗パターンです。
取引先指定をすることでバックマージンを疑う輩もいるかもしれませんが、そういう人は自分がそのような仕事をしてきたのでしょう。
疑ってくるような相手とは契約しなければいいだけのことです。
「相性」は幾つかに分類できます。
整理しているわけではないので思いつくままに記すと、1つは「担当者との波長」です。
仮に専門家として優秀でも波長が合わない人と組んで最大成果は出ません。
2つは「レスの速さ」です。
「レスの速さ」とは「発注側が望んでいるスピードでレスができるかどうか」です。
私が発注側だとして、例えば「2時間でレスが欲しい」と言ったら2時間でする。
これは「命令に従わせている」のではありません。
「双方にとって適切なタイミングで仕事ができるか」は重要な相性です。
3つは「土曜日曜に関係なく24時間対応できるか」です。
開業は一世一代の大勝負です。
そんなときに「土日は休みです」とか「夜は19時までです」なんて通用しません。
こう言うとこれまた「従わせている」と思うかもしれませんが、このような思いを共有できない限り、プロジェクトはうまくいきません。
広告代理店はパートナーであって、広告作成屋ではないのです。
4つは「デザイン性」です。
「こういうイメージで」と伝えているものと違うものが出てきたら、私は何度でも修正させていました。
「3回までです」なんて言ってきたら「それに値するものを必ず1回目で出すのならそれでいい」と言っていました。
※そもそもこんなことを言ってくる相手は選定しません。
このような「相性」を考えれば「高いか安いか」なんてどうでもいいことがわかるはずです。
「多少高くてもパートナーとして優秀な相手」を選ぶべきです。
ここでは広告代理店について記しましたが、これは一事が万事。
必要な投資を渋っている人は「目先の現金」は失わなくても「望むべき未来」を失う可能性があります。
というわけで、すでに長くなったので「失敗要因の2つ目」は明日に記します。
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