「腫瘍マーカー」について

皆さんこんにちは。
梅雨が明けて、いよいよ夏らしくなってきましたね!
コロナのせいでマスクをつけてのお仕事大変だと思いますが、熱中症に気を付けながらこの夏をみんなで乗り越えましょうー

今回の内容は「腫瘍(しゅよう)マーカー」についてです。
少し内容がそれましたが、健康診断の時期にもなってきたこともあり、健康に気をつけたいところですね。

① そもそも「腫瘍マーカー」とは?


「腫瘍マーカー」と言われるとなんか怖いものと感じる方も多いと思います。20代~30代の方は職場でのがん検診も出てくるくらいですので、聞いたことある方も多いと思います。
この検査値は、がんの診断の補助や診断後の治療や経過・効果を見る検査値となっています。
「腫瘍マーカー」は癌の種類によっての特徴的に作られるたんぱく質の物質らしいです。
癌の場所や診断は、画像診断が必要になってくるので、あくまでサポート的な役割だと私は思っています。ただ、この数値は生活習慣に影響されることもある為、正確な診断には画像診断が必要になるんですね。例えば、普段飲んでいる薬・飲酒やたばこ・腎(じん)障害(しょうがい)や肝(かん)障害(しょうがい)が挙げられます。いやらしいのが、良性(りょうせい)細胞(さいぼう)でもマーカー値はあがり、悪性の癌でも数値が上がらないこともあるんだとか・・・絶対はありませんからね。あくまで「腫瘍マーカー」の異常値はがんの可能性があるかもってことを知っておくといいかもしれません。

② 「腫瘍マーカー」の種類は?


先程もお伝えしましたが、癌診断のサポート・治療の効果・再発・転移の有無を確認するための検査となっています。

腫瘍マーカーの種類
甲状(こうじょう)腺(せん)がん=CEA

非(ひ)小細胞(しょうさいぼう)肺(はい)がん
= CYFRA21-1、CEA、SLX、CA125、SCC

小細胞肺がん =NSE、ProGRP

食道がん=SCC、CEA

胃がん =CEA、CA19-9

大腸がん = CEA、CA19-9、p53抗体

肝(かん)細胞(さいぼう)がん
         =AFP、PIVKA-Ⅱ、AFP-L3

胆道(たんどう)がん=CA19-9、CEA

膵臓(すいぞう)がん
= CA19-9、Span-1、DUPAN-2、CEA、CA50

膀胱(ぼうこう)がん= NMP22、BTA

前立腺(ぜんりつせん)がん= PSA

乳がん =CEA、CA15-3

子宮頸(しきゅうけい)がん
           = SCC、CA125、CEA

卵巣(らんそう)がん= CA125

表でまとめたのに表が消えてしまいました…
世界の七不思議ですね。
こんな感じで、もうよく分からないですね。
上の検査値はまだ半分くらいかもしれませんが「腫瘍マーカー値」の中でもこんなに分類されて検査ができるみたいです。
どの場所で引っかかっているかがなんとなくわかるようになっているので、ほんとにあっているかをCTで確認したりして画像診断するって感じなんですね。お医者様じゃないのでそこまではわかりませんが。


③ 「腫瘍マーカー」の異常値は?


癌の発見につながる鍵的なものですが、種類はなんとなくわかったと思うので、そこから少し細かく、異常値などを見ていきましょう。

AFP=肝臓がんの診断に使用します。(肝(かん)硬変(こうへん)・肝炎(かんえん)でも高くなるよ)⇒100ng/ml以下

CEA=大腸・胃・膵臓・肝臓などの消化器系がんや肺・乳房・甲状腺・卵巣がんで高くなる。(肝硬変や慢性(まんせい)肝炎(かんえん)・胃潰瘍(いかいよう)・肺気腫(はいきしゅ)でも高くなるんだそうな)⇒5.0 ng/ml以下

CA19-9=膵臓・胆嚢(たんのう)・胆管(たんかん)がんで高くなる(胃・唾液(だえき)腺(せん)・気管支・前立腺・腸・子宮内膜でもたかくなる)・急性・慢性(まんせい)膵炎(すいえん)・慢性(まんせい)肝炎(かんえん)・肝(かん)硬変(こうへん)でも高くなるだ⇒37.0 U/ml以下

CA125=卵巣がんの診断に使用(肝臓・胆嚢(たんのう)・膵臓・子(し)宮内(きゅうない)膜(まく)・胃のがんでも高くなる)・卵巣・子宮の良性疾患や腹膜炎(ふくまくえん)・胸膜炎(きょうまくえん)でも高くなるそうな⇒35.0 U/ml以下

CA15-3=乳癌の診断に使用(卵巣がん・子宮がん・肺がんでも高くなる)⇒25.0 U/ml以下

NSE=神経(しんけい)内分泌(ないぶんぴつ)腫瘍(しゅよう)や肺がん・小細胞がんの診断に使用(消化器がん・乳がん・卵巣がんでも高くなる)⇒5.2-11.0 ng/ml以下

PSA=前立腺がんの診断に使用(前立腺(ぜんりつせん)肥(ひ)大症(だいしょう)でも高くなる)⇒4.00 ng/ml以下

SCC=扁平(へんぺい)上皮(じょうひ)がんで陰性率(いんせいりつ)が高い(子宮がん・肺がん・皮膚がん・食道がん・膀胱がんで高くなる)・気管支炎(きかんしえん)や結核(けっかく)・腎(じん)不全(ふぜん)・人工(じんこう)透析(とうせき)でも高くなることもあるそうな。⇒1.5 ng/ml以下

CYFRA(シフラ)=非(ひ)小細胞(しょうさいぼう)がん(扁平(へんぺい)上皮(じょうひ)がん)・卵巣がん・乳がん・胃がんで高くなる。肺の扁平上皮がんは早期からこの数値が上がるため、ほかの腫瘍マーカーに比べて早期発見できやすいみたいなんですって⇒3.5 ng/ml以下

と一部を紹介させていただきました。50種類以上の多くの腫瘍マーカーが見つかっており、癌の診断のサポートに使われている検査です。
CEAとPSAは有用性が高いと言われているんだとか。


余談ですが、
PSAは前立腺(ぜんりつせん)特異(とくい)抗原(こうげん)と言って、前立腺癌になっていると血液中にこの数値が増えることが分かっているんだそうです。最近では前立腺癌の方が増えているみたいなので、男性にとっては他人ごとではないのかと・・・私もか。
前立腺癌は初期に自覚症状はほとんどないそうです。しかも進行するとリンパや骨に転移しやすいため、早期発見が重要視されているみたいです。

もう一つ、
「CEA(癌(がん)胎児性(たいじせい)抗原(こうげん))」は胃や大腸、肺などのがんで増えることが分かっているみたいですが、慢性肝炎や糖尿病(とうにょうびょう)でも高い数値を出すことがあるんだとか。
そして喫煙量によっても上がるみたいなので、煙草を吸っている方は要注意ですね。

④ デメリットはあるの?


何とも言えないのが、初期の癌では血液中に出ていないことがあり、出ていても少しなので、この検査に引っかからないことがあるんだそうです。なのでこれの多くは進行した癌じゃあないとこの検査に引っかかりません。悲しい。もし健康診断や検診で基準値を超えていたら、必ずしも癌だとは分からないので、不安になる気持ちもあるとは思いますが、必ず病院にいって精密検査をしてください。私の身近な人でこの数値に引っかかることなくステージⅣの癌になり現在も抗がん剤治療をしている人もいます。血液検査などでも異常な数値などがあったら早めに病院に行ってもらう事をお勧めします。もしこのNoteをみて癌は意外と身近な存在なんだよって知ってもらえたらなと思います。この機会にあなたの大切な人とがん検診を受けてみてはいかがでしょうか?
という事で今回のnoteは以上となります。暑い夏に負けないように頑張りましょ!!
では次のnoteでお会いしましょう~

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