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父から極悪人まで。アマプラで推す話題のルイス・クーおすすめ主演映画3選
映画「トワイライトウォリアーズ」で日本からも注目を浴びるルイス・クーは、その卓越した演技力と多彩な役柄で多くの映画ファンを魅了してきました。特に「ホワイトストーム」、「SPL 狼たちの処刑台」、「ドラゴン×マッハ!」の3作品では、彼の幅広い演技が光ります。以下に各作品のあらすじと見どころをご紹介します。
ホワイトストーム(原題:掃毒)
あらすじ: 香港最大の裏組織「正興」には麻薬に手は出さないという鉄の掟があった。しかし、 部下の地蔵(ディゾン)が掟を破り、義兄弟のティンは制裁として地蔵の指を切り落とす...。15年後、金融界で成功したティンは麻薬撲滅運動に力を注ぎ、一方の地蔵は香港麻薬四天王の座に上りつめていた。
見どころ: この作品では、ルイス・クーが正義感溢れる警察官ティンを熱演し、友情と裏切りの狭間で葛藤する姿を描いています。迫力あるアクションシーンと、3人の主人公の複雑な人間関係が見どころです。
レビュー
途中で生き別れることになった「兄弟分」の義理と掟で対立していくストーリー。
ルイス・クーは組から破門されて闇落ちし麻薬組織を取り締まる極悪ボスの役となる。
2020年に公開された作品で時代的な変化も踏まえてあり香港の裏社会も組では動きづらい世界が描かれている。
もう一人の兄弟分は綺麗に足を洗い第二の道として堅気のビジネスマンとして葛藤しながら生きていく。話もここが主流に進んでいくので裏社会をテーマにする作品としては哀しさもある。
そのため作品としては余計にルイス・クーの悪役は光っていた。警官も絡んで三つ巴にする意味は微妙だったが、後半からのアクションの畳みかけは見どころになる。
SPL 狼たちの処刑台(原題:殺破狼:貪狼)
あらすじ: 香港の警察官リー(ルイス・クー)の15歳の娘ウィンチーが、タイのパタヤで何者かに誘拐される。リーは現地に赴き、パタヤ警察のチュイ(ウー・ユエ)やその同僚タク(トニー・ジャー)の協力を得て捜査を進める中、国家が関与する臓器密売組織の存在と、警察内部の裏切り者の存在を突き止める。
見どころ: ルイス・クーは、愛する娘を救うために全力を尽くす父親リーを熱演しています。また、トニー・ジャーとの共演による迫力あるアクションシーンや、サモ・ハン・キンポーが手掛けた緻密なアクション演出も見逃せません。
レビュー
ノワール映画としてはありがちな行方不明になった娘から始まる話。
父であり警察官のルイス・クーとそのバディと共に捜索していく。その過程で臓器密売組織と国家が関与していくのは香港映画ならではの話なのだろう。
アクションも後半からカンフーと短刀で戦っていくスピード感は素晴らしい。向こうのノワールは簡単に銃を使わないから、ありものでどう戦うのかという見ごたえがある。
人物が受ける痛みを観客に同化させる見せ方も上手かった。目を逸らすほどでもないけど痛い、ちょうどいいところの演出で見せてくれる。
最後はかなり後味の悪い終わりだが大きく広げていった風呂敷の閉じ方はあれしかなかったかもしれない。
ドラゴン×マッハ!(原題:殺破狼II)
あらすじ: 香港の刑事チーキット(ウー・ジン)は、臓器密売組織のボス、ハン(ルイス・クー)を追うため、タイの刑務所に潜入する。そこで出会った看守チャイ(トニー・ジャー)と協力し、組織の陰謀に立ち向かう。
見どころ: ルイス・クーは冷酷な犯罪組織のボス、ハンを演じ、その非情さと複雑な内面を表現しています。ウー・ジンやトニー・ジャーとの激しいアクションシーンは圧巻で、特に終盤の戦いは見応えがあります。
レビュー
邦題とは裏腹に重たく複雑すぎる話だった。細かいところを気にせずムエタイとカンフーだけを楽しむなら見れる映画。大味に見えて密室アクションもおおく、手数も細かい。
ルイス・クーは密売組織のボスでありながら、内臓の病を抱える自分と兄弟の命の大義名分が大きく関わっている。正直この辺の大きな話は薄かったので、ルイス・クーの眼鏡のヴィジュアルを含めて楽しむならアリな作品。
まとめ
これらの作品を通じて、ルイス・クーの多彩な演技と、彼が描き出すキャラクターの深みを堪能することができます。彼の出演作を振り返ることで、その魅力を再発見できるでしょう。
他にも作品は見てみたがアマプラで見る限り悪くはなかったのはこの辺りだった。現地の人向けの文脈なのか正直話の規模が大きくなる割にストーリーの薄さを感じるところはある。
ルイス・クーの良さを見てみるならそういう意味では際立って分かりやすい。
話題になっている「トワイライトウォリアーズ」は未見だが、設定の九龍城があまり関係ないという噂を聞くと、その辺のストーリーの複雑さを省いて、真似できないカンフーアクションの強みとキャラクター設定を中心に見せたような印象を感じる。だとしたら確かに面白そう。
そこから過去の香港映画の変遷を見るうえでも良い振り返りになるかもしれない。