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怖い話し その3

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ホラー小説まとめ 21話〜30話収録
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#怪奇譚

#23 短編空想怪談「異質な存在 後編」

#23 短編空想怪談「異質な存在 後編」

祖母曰く
どんな人や動物、果ては植物まで、万物の全てには痕跡が残るものらしい。

ましてや、それが人間であり、生前にいろんな人やモノに影響を与えた人物なら当然物理的にも、霊的にも痕跡が残るという。
例えば建築業を営んでいた人なら、その人が作った家や建物が物理的にも残るように、霊的にもその人の思念、プラスの方向かマイナスの方向かは様々だが、必ず何かが残る。

それが一切合切何も残らず消え去っている。

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#22 短編空想怪談「異質な存在 前編」

#22 短編空想怪談「異質な存在 前編」

私の祖母は左腕を喪っている。
もう祖母は亡くなっているのだが、その祖母が亡くなる直前にしてくれた話しをしようと思う。

でもその前に祖母がどんな人だったかを説明しなければならない。

戦時中に祖父と左腕を喪った祖母は明るいひょうきんな人で、
私がまだ小さい時に、「なんでばあばは手がないの?」となんの悪意も無く聞いてしまった時も私を叱る母に祖母は「気にしないで」と言って、私には「ばあばの手はじいじが

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#21 短編空想怪談「公園にて」

#21 短編空想怪談「公園にて」

私の自宅の近所にはそれなりに大きい公園がある。
ブランコや滑り台はもちろん、砂場にジャングルジム、そして広場はちょっとしたグラウンドくらいの広さは有してると思う。
そんな広さもあり、常に子連れのお母さんが多く、人で賑わっていた。

ある日曜日、なんとなく自宅の窓からその公園を眺めていると、長時間砂場で遊んでいる子供の姿が気になった。
友達と他へ行くでもなく、ただひたすら砂場に居る。
他の子供も砂場

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