#32 短編ホラー小説「愛着障害」
ある少年が家族を皆殺しにした。
少年の年齢は6歳。
犯行は深夜2時過ぎに行われた。
父親は酒に酔ってリビングで熟睡中、後ろから少年に包丁で頸動脈を切られ失血死。
3歳年下の妹は母親と床の間で寝ている所、喉を包丁で一突きされ、そのまま死亡。
6歳年下の弟はベビーベッドから引きずり出され、廊下で床に叩きつけられたのが主な死因ではあるが、その後も何度も何度も叩きつけられ、内蔵破裂と複雑骨折を数十か所に負っていた。
母親、抵抗の痕跡あり。
手のひらや腕、脚や体に切り傷あり。
おそら