年功序列のメリットとデメリット
自分の会社には働かないおじさん、おばさんがいる。若手の人は自分より多くの給料を得ている仕事をしない人を見ていると悲しくなるだろう。年功序列のせいで、特定の人に業務が集中して腹が立っている人もいるだろう。対照的に年功序列のおかげで、社内外の人脈を築き上げて仕事のスキルを高めてを良いアウトプットを出していると感じられる人もいるだろう。今回は年齢や勤続年数などに応じて給料が上がっていく年功序列のデメリットとメリットについて考えてみた。
デメリット
1. 能力や実績に応じた昇進がされない場合があるため、モチベーションが低下したり、有能な人材が退職することもあり得る。若手の人は、昇任試験が無かった時代に年齢だけで昇任している役職者を見て嫌な気持ちになることもあると思う。
2. 短期間に能力の高い人材が入社してきた場合、同じ年齢や勤続年数の人材と同じ待遇になることがあるため、どうしてこの人と同じ給料なのかと不愉快に思う人が出てくる。また、年齢や勤続年数のみで給料を決めていると優秀な人材の確保が難しくなる。
3. スキルや能力を考慮せず、単に年齢や勤続年数だけで判断するため、人事評価が機能しない場合がある。若手の人は、勤続年数だけで役職者となった仕事をしていないおじさん、おばさんを見て、バブル経済を経験して良い待遇を得られ、さらに今の右肩下がりの経済状況においては定年退職するまであまり仕事をしないで、上手く逃げ切れているように感じて、嫌な気持ちになっている人もいるだろう。
メリット
1. 安定して働くことができる。社員は長期雇用の安定感や安心感を持つことができ、企業も人員確保ができるため、生産性が向上することが期待できる。最近は転職する人が増えているけど、同じ会社で働き続けると経験が積み重なり、転職を繰り返している人よりは良いアウトプットが出せるようになると思う。
2. 勤続年数に応じた昇進や昇給により、職務経験の積み重ねによるスキルアップといった人材育成が可能になる。人事異動で違う業務を行う経験させていくような会社にとっては、様々な知識を持った人を育成することができる。
3. 同じ職場にいる同僚と長年働いてきたことで、信頼・協力関係が生まれ社員同士の安心感を得られる。長く働きたいと思う人が多い会社であれば、時運勝手な行動を取るような人は少なくなると考えられる。
以上が年功序列で感じてるデメリットとメリットとなる。以前の私の上司は仕事のやる気はなく、定年退職を待っているように感じられた。対照的に今の私の直属の上司は、仕事が早くて周りの人を巻き込むのが非常に上手くて、非常に勉強になっている。