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今後は課題設定能力が重要となる

先日、教育関連のシンポジウムに参加してきたので、今回はそのまとめを書いてみる。現在、AIがどんどん進化して、ChatGPTで質問すると自分が欲しい情報がすぐに手に入るようになった。プレゼンをする際にも、AIを使うとこれまでよりも短時間でパワーポイントを作成することができてしまう。何か目標ができたら、そのやり方は以前に比べて格段に早く知ることができるようになった。このような状況の中で、課題設定の能力が重要となる。課題設定が上手くできれば、AIの情報収集能力を活かすことで、成果が上げられ易くなった。以下で課題設定が重要な理由を挙げていく。

問題の本質を理解するため
課題設定能力は、与えられた状況や情報の中で本当に重要な問題や課題を見極める力である。AIは、多くの情報を処理することは得意であるが、その情報から何が最も重要であるかを判断する能力は高いとは言えないので、人の直感や洞察が必要な場面が多くある。

成果の最大化
課題設定能力が高い人は、与えられた状況や情報を踏まえて、具体的で実現可能な目標を設定することができる。この能力により、効率的なリソースの配分や作業の優先順位付けが可能となり、成果を最大化することができる。

問題解決の効率化
課題設定能力が高い人は、問題解決のプロセスを効率化し、不要な時間やリソースの浪費を避けることができる。適切な問題定義に基づいて行動することで、問題の本質により近づき、解決策を迅速かつ効果的に導き出すことができる。

創造性と革新の促進
課題設定能力が高い人間は、新しいアイデアやアプローチを生み出すことができる。単に与えられた情報に基づいて問題を解決するのではなく、問題の枠組みそのものを見直し、新たな視点からアプローチすることで、革新的な解決策を見つけ出すことができる。

戦略的思考とリーダーシップ
課題設定能力が高い人は、戦略的な視点から物事を捉えることができる。この能力はリーダーシップに不可欠であり、組織やチームを導く上で重要な役割を果たす。AIはリーダーシップを発揮することはできない。AIが持つ情報収集能力を活かしつつ、その情報を有効に活用し、戦略的に問題を設定し解決していくことが求められる。

AIの情報収集能力は重要であるが、それを活かして問題の本質を見極め、適切な課題設定を行う能力がさらに重要である。例えば、ソフトクリームをなぜ好きな人が多いかを追求してみると、甘いから、癒されたいから、冷たいから等の様々な理由が出てくる。もし、自分がソフトクリームを売るなら、どのように差別化していくかを決める際には、最後は人間の判断が必要になる。ソフトクリームの甘さを追求するのか、癒される状況を創り出すことを追求するのか、冷たいと感じられることを追求するのか、AIでは決められないことを人間が決める。これからの時代は、良い質問、良い課題を設定することができれば、自分が達成したい未来を手に入れ易くなる。


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