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せまいアパートの一室で。瞳から成って、頬を伝い、顎の先から、透きとおったようなその一粒が…
はるかとおくに、ほんのかすかな、葉ずれの足音をきいたふくろうは、音もなしに飛びたちました…
街のそこら中にいる色とりどりのかえるで、あたりはすっかりマーブル模様。民家のへいの上には…
深夜にレジから眺めるコンビニの店内を、おれはいつもぼんやりと眺めている。 客の購買導線に…
ぼくが毎日ことあるごとにアクセスしてしている動画チャンネルがある。鳥の声を、永遠と、流し…
「花が色とりどりに見えるのはね、その色の光を花が捨てているからなのよ」 その花屋は種々の…
日本中のあらゆる子どもたちによって、学校の教室を、街区の公園を、そしてソーシャルネットワーク上を、そのニュースが駆けめぐりました。 『12月24日に、よるを通して、アルメが仮想空間でライブをやる』 夢も希望も機械学習で予測され、その結果を自由に検索できるこの時代。子どもたちの毎日に不足していた「たのしみ」を、アルメが与えてくれたのでした。 その知らせを聴いてからは、すべての子どもが、クリスマスの日を指折り数えてたのしみに待ちました。そわそわして、眠れない子も多く、学校の
『きょうの地下鉄道の運行は、終了いたしました』 地下へ降りる入り口のところにかかっている…
「もうお年ですから、次の公演ではおやすみになってください」 俺を真っすぐ見る女監督の目に…