「ザ・クリエイター 創造者」を観てきた
ここのところ、あまり興味を引く映画が無いなぁと嘆いていたのですが、久しぶりに「おぅ!」と思わせてくれる映画を見つけたので観に行って来ました。
「AIが進化した結果、人類を滅亡させるための戦争を始め、LAはAIによる核爆発で壊滅してしまいました。戦争は続き、このままでは人類滅亡の危機に」こう始まれば、いったいどんな話になっているのだろうと気になります。監督はローグ・ワン(スターウォーズ)も手掛けたギャレス・エドワーズ、主演はTENET テネットと同じジョン・デヴィッド・ワシントン、それに今やハリウッドにおける日本代表、渡辺謙も登場するとあっては、期待が高まるとともに、ちょっとだけ「?」と引っかかるところも残ります。
ザ・クリエイター 創造者(公式)
そういえばいつの間にか20世紀フォックスはディスニーに買われて20世紀スタジオになっていたのですね。そのあおりで本当に21世紀フォックスという会社も出来たようですが、ハリウッドのストライキも先が見えないですし、少なくとも来年までは映画館はコロナのときのようにアニメを始め邦画で頑張るしか無さそうです。
さて背景だけ説明すると、AIを搭載したロボットが人間が行っていた労働を幅広く行うようになり、人間と協調して働くためにも表面だけとはいえ人と同じ外見をもたせることが一般的となりました。さらに進化を続けたAIには人権ならぬロボット権を与えるべきかどうかが大きな問題となりAIと共存することを選んだアジア圏の国々に対し、アメリカはAIを排斥する選択をしました。この結果、AIはアメリカと敵対することになり戦争を仕掛けます。逆にアメリカはAIの開発拠点を叩くべく空中母艦とも言うべき兵器で徹底的な爆撃を繰り返すものの、その中心人物を見つけ出すことができません。そこで特殊部隊を送り込み…。という感じです。
ザ・クリエイター 創造者
時代が少しだけ未来な筈なのですが、その風景は都市部こそ未来的ですが基地があるとされている農村の風景はまるで20世紀半ばのようで、テクノロジーでお化粧したベトナム戦争の風景です。アジアの風景は、都会はどこに行ってもシブヤのようで、農村は何も変わらずAIと一緒に農作業です。アチラコチラに日本のカルチャーと日本語がはびこっていて、ディズニー映画が日本で上映する時に背景にある看板まで無理やり日本語にする、あの世界です。
SFアクション超大作!映画『ザ・クリエイター/創造者』特別映像
どうも日本人の立場から観ていると、だんだん含み笑いも漏れてしまうのですが、何やらアメリカ人が実はトラウマになっていて恐れているもの、太平洋戦争にベトナム戦争を使って、同じように恐れているAIを重ね合わせているようにも思えます。力には自信があっても、捉えどころのない、正体が見えないものは本当に怖がるのだなと思ってしまいます。この間違った日本像に渡辺謙は見事にマッチします。
ザ・クリエイター/創造者 - レビュー
ストーリーは速いテンポで進み、ハイテクを駆使する戦闘シーンが続きます。大きなストーリーの中に多くのエピソードが忍ばせてあり、それはそれで楽しめるのですが、予算に制約のある映画やドラマあるあるなのですが、伏線の回収があまり上手ではありません。とはいえ制作側の意図を超えて解釈も出来そうなシーンもたくさんあるので、そこは各自で楽しんでください。
凄まじい映像、だけど予算は半分以下。映画『ザ・クリエイター/創造者』はどう撮影されたの?
もし時間に余裕があれば、予め「TENET テネット」を観ておくと、世界観がわかりやすくなるかもしれません。ああ「ローグ・ワン」は観なくても良いです。
ギャレス・エドワーズ
ジョン・デヴィッド・ワシントン
20世紀スタジオ
#ザクリエイター - X
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ヘッダ画像は、BingCreatorに描いてもらいました(なかなかプロンプト力が上がりません)。
#映画感想文
#映画レビュー #ザクリエイター #AI #ギャレス・エドワーズ #ジョン・デヴィッド・ワシントン #渡辺謙 #20世紀スタジオ
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