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【人事評価に悩むあなたへ】価値観のズレをなくすアドラー心理学のススメ

人事評価の時期になると、憂鬱な気持ちになる方は少なくないでしょう。評価基準が曖昧、上司との相性が悪い、目標設定に納得がいかない…など、人事評価に関する悩みは尽きません。

実は、このような悩みは「価値観の違い」から生まれているのかもしれません。


自分と他者の価値観の違いを認識する

私たちは、それぞれ異なる環境で育ち、異なる経験をしてきたため、当然価値観も異なります。

例えば、「仕事で成果を出すために何が大切か?」という問いに対して、

  • Aさんは「成果の質」を重視するかもしれません。

  • Bさんは「納期を守る」ことを重視するかもしれません。

  • Cさんは「チームワーク」を重視するかもしれません。

どれが正解ということはなく、どれも大切な要素です。

しかし、これらの価値観の違いを理解していないまま仕事を進めると、

  • Aさんは、Bさんが納期を優先して質を下げてきたと感じ、不満に思う。

  • Bさんは、Aさんが完璧主義すぎて納期に間に合わないと感じる。

  • Cさんは、AさんとBさんが対立していて、チームワークが損なわれていると感じる。

といったように、誤解や摩擦が生じてしまいます。


アドラー心理学が教える「課題の分離」

では、価値観の違いから生まれる問題をどのように解決すればよいのでしょうか?

ここで有効なのが、アドラー心理学の考え方です。

アドラー心理学では、「課題の分離」という考え方を重視します。

これは、「誰の課題なのか?」を明確にすることで、問題解決をスムーズにするという考え方です。

人事評価に置き換えて考えてみましょう。

上司から見ると、部下の育成や指導も大切な仕事です。しかし、部下からすると、評価はあくまでも「自分の成果に対する評価」であって、「上司の課題」ではありません。

もし、上司の価値観だけで一方的に評価を下されてしまうと、部下は納得できませんし、モチベーションも上がりません。


大切なのは「対話」を通して相互理解を深めること

価値観のズレをなくし、納得感のある人事評価を実現するためには、「対話」が重要になります。

上司と部下がお互いの価値観を共有し、

  • 「どんな仕事に価値を感じるか」

  • 「どのような成果を評価してほしいか」

  • 「目標達成のために、どのようなサポートが必要か」

などを話し合うことで、相互理解を深めることができます。

人事評価は、決して一方的に評価を下す場ではなく、成長を促し、より良い関係を築くためのコミュニケーションの場であるべきです。

アドラー心理学の「課題の分離」を意識しながら、日頃から積極的に対話を重ねていくことで、より納得感のある人事評価を実現できるはずです。

今日も求職者向けというよりは、会社の人事のお話をさせていただきました。

人事でお困りの方は、ぜひ一度ご相談ください。


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オオカミ男の飼い主。キャリアコンサルタントのカズちゃん
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