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ATTで自己ベストが更新できた話 … 第89回大会(5000m走15分05秒)2020年1月10日

【ATTという素晴らしい大会】
現在は陸連非公認レースの陸上競技会。

2ヶ月に1度の頻度で開催をしていて
先日、第89回大会の開催があった。
… 2020年1月10日(土)。

毎回、手作りで参加者が楽しめる
工夫とワクワク感がある大会です。

【8年ぶりの自己ベストへ】
これまで僕の自己ベストは
高校3年生に出た兵庫秋季記録会。
5000m走 15分39秒が最速でした。

当時の練習と感覚が忘れられず
当時より頑張っていない今では
自己ベストなんて出せない。

そんな呪縛のような想いがあり
なかなか15分48秒あたりから、
記録更新までに時間を要した。

仕事の都合もあって15分台突入が
2年に1度。故障も経験してきて、
どうすれば自己ベストが出せるのか?
練習はしていても、達成できない。
何か高い壁を感じ続けてきました。

毎回必死に走るも記録は更新できない…

【呪縛を解いた走り】
それは2019年1月のATT。
ペースメーカーが導入されて
15分30秒を狙おう!と決意し
挑めた試合。

負けてたまるか!と
何度も何度も連呼して
キツイ領域で粘りきった。

その時の記録は15分42秒。
自己ベストは残り3秒まで
来ることができた時でした。

この時のATTで、やればできる!
かもしれない…と初めて思った。

【2019年の分岐点】
それは5月に訪れました。

僕はその月にITUが主催する
トライアスロン世界選手権
スペイン/ポンテベドラ大会に
運良く、日本代表として出場。

しかし帰国後、体調不良になり
5月末には、丸1週間の入院生活。
急性腸炎という診断された。

6月に復帰後から意識が変わった。
松井塾を立ち上げ、自分で企画して
参加者0人でもインターバル走をやる。
自分に約束をして、自分1人でもやる。
ほぼ毎週継続的にインターバル走を
やるようになり、みるみる回復した。

入院1週間で1歩も動けなかったが、
体力は約1ヶ月程で元に戻りました。
けど、練習会は継続して行い続け、
自分の中の「習慣」になるまで続けると
元よりも走れる自分になりました。

この入院生活をする前までは
ちょっと何かあれば残業をしたり
練習をサボったり、コンビニに寄って
無駄な買い食いをしてしまったり。
不要な行動が数多くあったように
今から思えば、あった気がします。
それらを排除して練習に集中する。

練習の記録が伸びて自信が沸いて
少しずつ覚悟が決まってきました。

※ ITU主催トライアスロン世界選手権。
日本代表選手として出場をし、完走。

【ヴェイパーフライNEXT%】
ナイキが世の中に送り出した
今、世界最強のシューズですね。
記録更新にこのシューズを無くして
語ることはできないと思います。

僕の練習の積み重ねと、
シューズの登場がマッチング。
自分でもビビる記録が生まれます。

2019年11月。
初ヴェイパーフライ着用試合
奈良市記録会 3000m走 にて
人生初めての8分台で完走!!

2回目のヴェイパーフライ着用試合
それがATTの前回大会、5000m走。
15分13秒で完走!!Σ(゜Д゜)
高校時代以来、8年ぶりの自己新!

ATTの環境、ヴェイパーフライの登場、
5月の入院からの練習の積み重ねた自信、
記録更新をするぞ!という覚悟 …
さまざまな要因が重なり合って、
8年ぶり、26秒も更新ができた。

この試合は15分30秒は切りたい!
とスタート地点では思っていて、
そのペースで入った試合でしたが
2300m地点あたりで思った気持ち。
「あれ?なんか楽に走れてる?」
もっとイケるかもしれない!!
今、チャレンジしてみよう!!

3000mを通過する前に
ロングスパートを仕掛けた。
それでも持久力は維持できた。

※ 14分台も夢じゃない!と
初めて思えた試合 ATT の感動は
本当に凄かった。

【人生初めての14分台に挑戦】
8年ぶりに自己ベスト更新してから
2ヶ月。2020年1月11日(土)夜。
時が来た。人生初めて14分台に
チャレンジをする試合。ATT !!

第89回アマガサキタイムトライアル。
5000m走で初めてのチャレンジ。

ようやくチャレンジできる機会が
自分にも訪れる機会がやってきた。
同じく14分台を狙う選手たちは、
昔から14分台の記録を持った方々。
僕にとってはレジェンドみたいな
憧れの方々と一緒に戦えるATT。
この最高の環境のワクワク感は、
半端ないアドレナリンが出ていた。

スタート直後から積極的に攻めた。
最初の1kmは2分58秒で通過をした。

勝敗を分けたのは2100m地点から。
先頭がペースアップした瞬間。
僕は前に出るか、後ろのままか。
この選択に迷ってしまった瞬間。
そのペースアップに対応せず…
キロ2秒程、損をしてしまった。
イケたはずなのに14分初挑戦は
初めて過ぎて不安心が強かった。

憧れの方々の後ろに自分が居る。
その光景が自分らしくなかった。

けど諦めなければ失速しない。
覚悟を決めて記録に挑むだけ。

2500mか、2900m地点から。
前に出てロングスパート開始。
粘れ。粘れ。粘れ。耐えろ。

自分に何度も連呼した言葉。

1周毎のLAPは72秒~73秒。
1秒未満~1秒程、足りていない。

一人になり、自分との戦い。

けど、1秒程、逃げた自分も居た。
14分台突入へ覚悟を決めて挑んだ。
けど、それは本音は"つもり"だった。

ラストスパート。
僕の一番強いところ。
見せ所のはずだったが
タイムを気にする余裕がなく
自分の感覚だけでスピードを上げる。

4800mの通過は14分33秒~34秒程。
自分なりの呼吸限界域で猛ダッシュ。

そして…結果は
『 5000m走 15分05秒 』
と、前回大会から8秒更新!☺️

※ ATT第5組 成績

めっちゃ悔しかった。

14分台に間に合わなかった。

自己ベストは更新できましたが
めっちゃ悔しい気持ちがあり、
内心、全く笑顔にならない。

攻めることができたはずの瞬間で
攻め切れなかった自分がいたこと。
反省点が明確過ぎるくらい明確。

あの瞬間の判断が勝敗を分けた。

今の自分の身体と練習内容で
14分台は出せる仕上がりだった。
足りなかったのは、[ 覚悟 ]だけ。
14分台で走れて当然!と思える
自分らしさ が足りていなかった。

※ チームメイト(神戸えーしー)の仲間たち。
ATT で、今回も記録更新ラッシュでした。

僕は、今年7月24日-26日。
ウルトラマン・トライアスロンに
日本代表選手として出場をする。
その為、3月~7月の4ヶ月間は、
トライアスロン練習をします。

ランニングの記録を出すには
僕は2月末までが最終決戦です。
このタイミングで結果が出ないと
次は秋以降に先延ばしになります。
なので、本当に今回のATTの記録は
めっちゃ悔しい。

もっと強くなりたい。
自分に負けるのが一番悔しい。

この気持ち。忘れずに。
次の試合、練習に繋げたい。
次こそは必ず14分台を達成します。
本気の覚悟を育てて、挑みたい。

鉄人・松井一矢

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