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うつ病によってもたらされる強烈な自責の念は、どこからやってくるのだろう。
うつ病によってもたらされる強烈な自責の念は、どこからやってくるのだろう。
うつ病になると、今までできていたことが出来なくなり、症状が進むと仕事に行くこともできなくなります。
仕事に行けない自分。
今まで普通にできていたことが出来なくなってしまった自分。
周りの人たちのペースについていけなくなった自分。
そんな自分は、世の中の役に立たない存在だと思って、そんな状態になってしまった自分を強烈に責め始めます。
つまりは、世の中の役に立たなくなってしまった自分に責任を感じて落ち込んでいくのでしょう。
しかしながら、人間は世の中の役に立たなくなったら価値がないのでしょうか?
人間は世の中の役に立つために生まれてきたのでしょうか?
何を子供みたいなことをと言われるかもしれませんが、もう一度よく考えてみてください。
高度に発達したように思われる世の中ですが、いまだに自然環境の恩恵を大きく受けて進んでいる部分が多いです。
昨今の食糧事情も環境の変化によって食糧の収穫に変化が起こっていることに起因している部分が多いようです。
僕たちは環境に適応することでしか生きていけない弱い存在なのです。
弱い存在の僕たちには生き残るために防衛本能が備わっています。
危険を察知して自分を守る能力はとても大切なものです。
ところが現代の社会では、その大切な防衛本能に蓋をするようなシステムがとても多いような気がします。
そのような状態で他者からの攻撃にさらされればどうなるでしょうか?
防衛本能を無力化されたり、防衛本能を発揮することを否定される環境にいたら。
考えただけでもゾッとしますが。
それが今の僕たちを取り巻く環境です。
そんな状態で生きる気力を失い、動けなくなってしまった自分をさらにまた責め立てる。
まるで地獄のような循環に陥ってしまっている。
それがうつ病の自責の念ではないでしょうか。
あなたの本能が矛盾を感じ適応を拒否している。
しかし、その反発の声を無視し続け、矛盾した環境に適応しようとし続け、ついにオーバーヒートしてしまった。
それはある意味では、人間らしい反応のように思います。
あなたの心が人間らしくあろうとした結果のように感じます。
だから自責の念など感じる必要はないと思うのです。
あなたはただ人間らしくありたいと思っただけなのですから。