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仕事と労働は似て非なるもの
仕事と労働は似て非なるものです。
そんなことすら僕は考えずに社会に放り出されて、ほとんど思考停止して生きてきたように思います。
仕事とは、自分がやりたくてやることであり自己実現や社会貢献の意味合いが強いものです。
労働とは、生命を維持するための対価を得るために行うものです。
日本人の多くが、仕事と労働を混同してしまっている気がします。
そしてそのことが生きづらい世の中を作っているような気がします。
僕が、仕事と労働を分けて考えるきっかけになったのは、Facebookで海外の人がやっている写真グループに参加するようになってからです。
海外の人から、あんたのworkは素晴らしいと褒められるたびに、写真は趣味で仕事ではないと答えていたのですが、どうやらworkは作品を指していて、それを作る行為を指していると気づきました。
そして、英語にはworkとLabourの二種類があり、この二つは同じようでいて少し違うということも知りました。日本語で言えば仕事と労働になるのでしょうが、日本語ではどちらも同じ意味になってしまうような気がします。
このことが僕たちの仕事観や人生観をわかりにくくさせている気がします。
自分の目的や目標にためにする仕事と、生きていくためのお金を得るための労働が同列に語られてしまっているのです。
仕事は、自分のために情熱をもってあたることはできるが、労働は生活のためにすることで出来ることならやりたくないものではないでしょうか。
ホントはやりたくもない労働にやりがいや情熱をもって取り組めというのは、正直どうかと思うのですが、そのようなことを要求する会社は多いです。
そして、上司や同僚が自分を棚に上げて周りにそのようなことを求めるといういびつな構図が出来上げっています。
仕事と労働を区別して考えるということや、自分と他人を区別して考えることなど、そのような分別を持つことは大切だと思うのです。
人生には自分自身を満たすことと生活を満たすことの二つがあるのだと思います。
生活を満たすためにすることは、多少の我慢が必要でしょう。
しかし、自分自身を満たすためのものは、自分の思いをまっすぐに表現すればいいと思うのです。
そのことを心において、残りの人生は生きていきたい。
そう思っています。