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僕と保護猫の関係性から思うこと。愛情あふれる場所とは?

僕は二匹の猫を飼っています。
二匹とも家の裏庭に出入りしているのを保護した猫で、それまでは外で過ごしていたか、どこかから逃げ出したのか捨てられたりした猫です。

彼らと暮らし始めて、もうすぐ三年になります。

最初の頃は全くなつかなかった彼らも、今では僕に甘えたり食べ物を求めたり、遊んでよと呼びかけたりしてきます。
寒い日には、一緒に布団の中で眠ります。

二匹の猫は、それぞれ性格が違いますが、それぞれの甘え方で僕に愛情表現をしてくれます。

三年の間、愛情を注ぎ続けてきたので、僕のことを信頼してくれるようになったのだと思います。
僕は危険な存在ではなく、一緒にいても安全な存在だと認識してくれているみたいです。

人間にも、愛着障害や様々なパーソナル障害のような病気があります。
それは不運にも子供時代に親や環境に恵まれなかったことに起因しているようです。
そして、現代ではこれといった治療法がないようです。

せめて周りの人たちが愛情をもって接してくれたらいいのでしょうが、そのような人たちの周りには残念ながら愛情にかけた人たちがたくさんいるようです。

ある程度の期間、愛情に恵まれた環境に身を置くことが出来れば、そのような症状は緩和に向かっていくのではないでしょうか。

僕と猫たちの関係性のようなものがあれば、安心して心を癒すことが出来るような気がするのです。

そのためには、安全で安心する場所を確保することが大切ですが、残念ながら今の世の中には、そのような場所があまりにも少ないと思うのです。

僕のお腹の上で足をフミフミしたり、ごろんと寝転がってお腹を見せてくれたり、すっかり心を許してくれる猫たちを見ることは、僕にとってもとても幸福なことです。

愛情のループから外れてしまった人が、もう一度愛情のある環境に戻るのは、容易なことではないのかもしれないです。
そのようなことが、世の中の負の連鎖に大きく関係していることは間違いないのに、それについてアプローチしている人たちは問題の大きさに比べて少ないような気がします。

どこに行けば、どうすれば愛情という人間本来の感情を取り戻すことが出来るのだろう?


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