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命以外は捨てても大丈夫。

命を繋ぐこと以外は全部捨ててもいんじゃないの。
ここ数年僕はそう思って生きています。

命を繋ぐことさえやめなければ、その他のことはやめてもいいような気がするんです。
もちろん、無理なくやれるのであればやればいいのですが、どうしてもつらいのならやめてしまってもいいのじゃないかなって思うんですよね。

何もかもが嫌になったり、生きていることが苦痛になったりするときは、かなりエネルギーが枯渇しているので、複数のタスクをこなすのが困難になってきます。
それでも無理をして、タスクをこなそうとして頑張り続けると、生きる気力がなくなって、最悪なことを考え始めてしまいます。
以前にも話しましたが、うつ病には反芻思考という症状があって、ネガティブな考えが頭の中を支配してしまいます。
頭が忙しく動いているようでとても嫌な感じになります。
しかし、それらの症状も脳がオーバーヒートして出てきた症状なのです。
だから、まずはエンジンを止めて温度を下げることが大事なのです。
修理に入るのはオーバーヒートがおさまってからでも遅くありません。
ましてやそのような状態で走り続ければ、とんでもない事故にあう可能性があります。

そのような状態になったら命を繋ぐこと以外は一度辞めてしまって、自分自身を休ませることが大事です。
いろいろ考えるのは、ある程度症状がおさまってきてからでも遅くありません。
オーバーヒートした頭で考えても、ろくな考えは浮かびません。

いろいろなことを捨てることは、現代に生きる僕たちにはとてもつらいことです。
何かを得ることが立派な人生だと思い込まされて生きているので、捨てることは負けだと思って余計に凹むでしょう。

しかし、病気になったは何かのメッセージだと考えると、そのメッセージに込められた意味を考えてみることも悪くないと思うのです。
一度立ち止まって自分自身を顧みることは、今のようなスピード感のある時代では困難なことです。
立ち止まることは、他人や社会から遅れていくことだと思い込んでいるので、きっと自分自身を責めたりがっかりするかもしれません。
でも、そんなことはありません。
それは思い込みで、人生はそんな一本調子で融通の利かないものではないと思うのです。

命を繋ぐこと以外なら、捨てても大丈夫だと思うのです。
捨ててゆっくり体調を整えて、そしてまた拾えばいいじゃないですか。
でも、命だけは捨ててしまえば、もう一度拾うということが出来ません。

捨ててもいいものと、捨ててはいけないもの。
人生にはその二種類ものがあるのです。
そして大抵のものは捨てても大丈夫です。
そう思うと少しだけ生きることが楽になりませんか。

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