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孤高の岳樺(ダケカンバ)
岳樺(ダケカンバ)が好きです。その白く輝く姿、楠のように大らかに舞うかのようにうねりながら広がる枝ぶりも。その白い枝の広がりが見えると、ついつい目が吸い寄せられてしまいます。
十月の三連休の二日目。紅葉を求めて未踏の飯豊山地を散策してきました。
森林限界を超えて熊笹や灌木しか生えないその尾根に、威風堂々とその岳樺は屹立していました。
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気高さすら感じるその姿に相応しい言葉はまさに「孤高」。
足尾の山に「孤高のブナ」と名付けられた橅がありますが、私は勝手にこの飯豊の山の精霊を「孤高の岳樺」と名付けてしばし眺めていました。後ろ髪を引かれつつ去る折には、自然と頭を垂れて別れを告げる。
今回歩いた飯豊の山は、この孤高の岳樺以外にも、美しい岳樺が林立して光を放っていました。
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緑の中にあっても美しいのですが、秋色に染まる山肌の中にあって、その白い幹は自ら光を放っているように、より一層美しさが際立ちます。
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霧の中に光を浴びる姿は、神々しささえ感じます。
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白樺とよく似ていますが異なる種で、より高山に生えることから岳の樺、ダケカンバという名前なのだとか。意外とひねりのないそのままの分かりやすい名前ですね。
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すっかり心を奪われつつ歩を進めた先の飯豊本山は、雪化粧を纏っていました。
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会津の名峰に優しく迎い入れて頂いた、そんな心地よい一日となりました。
我が祖国、日本の自然は美しい。
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