Kazuo Yoshida
趣味の山の写真と登山に関するお話など。
以前作っていたWebサイト「京都 温故知新」の何となくの余韻です。
芸術に触れて心が喜んだ感想など
四季折々の花が好きでよく愛でたり写真を撮りに出かけます。 その私の主観による好みも偏っていますが、そんな好きな花の写真や、その花にまつわるお話なども書き散らす素人の散文。
気温が下がりつつも秋晴れの11月9日。 紅葉黄葉の錦繍は天上から下界に向けてどの辺りまで降りて来ているのか?秋を愛でに雨乞岳というサントリー白州蒸溜所の裏山を散策してきました。 麓から歩を進めていくと、標高1,300mからちらほらと、標高1,400mを越えたあたりから清らかな光を浴びて輝いていました。 イロハモミジの紅よりは優しいハウチワカエデの朱。 さらに高度を上げると落葉松の黄金の輝き。 標高2,000mまで、豪華絢爛たる世界が広がっていました。 来週末には標高
京都に帰郷の機会に、気になっていたアンドリュー・ワイエス氏の展覧会へ。 大山崎美術館を最初に訪れたのは、安藤忠雄氏設計のモネ氏作「睡蓮」が展示されている建物が増築された頃ですので、かれこれ40年近く前でしょうか。特に隠している訳ではありませんが歳がばれますね。 普段はその睡蓮と民藝作家であるバーナード・リーチ氏の常設展の美術館といったイメージがあります。最後に訪れた時は、今回の主展示会場となった棟は無かったような。。 大山崎の地はサントリーの蒸留所があることで有名ですが、
今日、郷里の京都に戻って散策していると街角に貴船菊が咲いていました。 貴船に縁のある知人にその話をすると、貴船ではもう盛りを過ぎて散り始めているとか。街中と比べると数℃温度が低いですしね。 そんなことから貴船菊と秋明菊に改めて思いを馳せました。 元々は中国原産でかなり古くに日本に帰化したらしい花。その原種に近いものが貴船に多く自生しており、それは小ぶりな紫の八重の花。 貴船では盗掘が酷く、一時は絶滅に近い有様だったようですが、最近は地元の方々が回復に尽力されているとか。山の
久しぶりに全日晴れ予報の三連休。満を持して東北道を愛車で走らせ北へ向かいました。目指すは紅葉!ではなく、今年の2月に蔵王から望んで見惚れてしまった山並み。 出羽国、山形の月山の近くにある大朝日岳を歩いてきました。紅葉目当てですと、その月山や少し北にある栗駒山の方が有名なのですが、それ以上に2月の朝日連峰の神々しい姿の記憶が強かった。 その折から比べると色彩はがかなり異なるものの、期待以上に楽しめた秋の休日でした。 今回は紅葉目当てでは無いとはいえ、やはり錦繍は魅力的。 一
今年の春、大阪中之島美術館で開催されていた「没後50年記念 福田平八郎展」を訪れて以来、同氏のにわかファンな私です。 その為、馴染みの山種美術館で福田平八郎さんの展覧会が開催されていると知った前回の訪問(↓)以来、楽しみにしておりました。 会期は12月8日までと比較的長めですので、山に向かえぬ雨の週末が訪れたらと考えていたら、早々にその日がやってきたのでした。会津の北の山の紅葉も楽しみにしていたので幸か不幸かは決めかねるところではありますけれど。 メインビジュアルはポス
記憶にある限り、最初に斎藤清さんの作品を知ったのは東京都美術館でした。展覧会ではなく売店の絵葉書。確かエゴン・シーレ氏の展覧会を観に訪れた時。 そして先日に中村一村氏の展覧会をお目当てに同館を再訪し、再び訪れたい思いが高まる。 しかもちょうど今は、私が惹かれた会津の雪がテーマを開催中。生憎の雨模様で登山には不向きな週末。すでに思い立ってかなり月日が経ちましたが。。思い立ったら吉日、一期一会と都合よく考え、涼しくなった山間の道のドライブもかねて重い腰を上げたのでした。 美
いつものことながら、素人で芸術に無知な私は、田中一村氏のことは存じ上げず、美術手帖のWebサイトでお見かけして今回の展覧会は初めて知りました。生前はほとんど評価されず、週十年前、死後にNHKが取り上げた際にブームになったのだとか。当時のテレビの影響力は凄かったのですね。我が家にはテレビはありませんが。。 今回も素人の感想文を書き連ねてみます。 結論から申しますと、074と展示番号が付された「秋色」とという作品、その作品を見られただけでも訪れた甲斐がありました。 尚、この展
7月20から開催されていた浅間国際フォトフェスティバル2024。会期が来週の三連休、9月16日までと迫る中あわてて(?)訪れました。 あるインフルエンサーの方のInstagramで拝見したこちらのフォトフェスティバル、開催地であるMMoP(モップ)と共に事前に存じ上げず、その紹介された写真の魅力と共に訪れたいと思っていました。知ったのは7月だったと思うのですが、会期が長いなとゆったりと構えていたら、次週で終わってしまうと慌てる。さながら夏休みの宿題を慌てて休みの終わりにする児
二ヶ月に一度の定期的な帰郷。今回の楽しみのひとつが京都市 京セラ美術館にありました。話題の村上隆氏ではなく、Webで見かけた雪の山の作品。「浄晨(じょうしん)」と名付けられたその作品の作者である奥村厚一氏の展覧会。 いつもの狛犬にただいまと声をかけ 八坂さんにご挨拶をし、 知恩院で蓮を愛でる と言ういつもの散歩道を辿って岡崎へ。 ご家族連れも混じって随分と賑わっていると思えば、ほとんどの方のお目当ては村上隆氏。奥村厚一氏の展覧会は人もまばらでゆったりと鑑賞ができまし
台風は大きな被害を出すことなく去ってくれて一安心な土曜日。朝から台風一過の快晴!で、少し湿度が下がったようにも思えるのですが、フェーン現象で猛暑。こんな日は心拍を上げた運動は危険ということで、涼やかな室内で美しい作品達に包まれようと、東京国立近代美術館を訪れました。 お気に入りのパウル・クレーさんの絵をお目当てにMOMATコレクション(所蔵品展)のみ楽しもうかとも思ったのですが、TRIOと名付けられた企画展で展示されている絵画にも惹かれたので、まずはそちらから。 TRIOと
暑い日が続きますね。 前日にロードバイクで走ったところ、少し心肺に負荷をかけたとはいえ、平地を4時間程度走っただけで熱中症の兆候がみられたので、早々に帰宅して身体を冷やしておりました。皆様もお気をつけ下さい。 さて、そんな日は冷房の効いた屋内で美術鑑賞。ということで山種美術館を訪れました。お目当ては、度々noteでも書いている、大好きな東山魁夷さんの作品。 東京国立近代美術館のように大作は少ないものの、こちらの美術館には、京洛四季のシリーズなど、同氏の商品を多数所蔵されている
104 GALARIEを後にして、人通りの少ない道を選んで夏の渋谷を徘徊し、銀座線に乗ってソニーイメージングギャラリー銀座へ。 お目当ては市ノ川 倫子さんの作品展「Even if the sky cracks and drops lies」。 私は、いつも美術展を拝見する際に、その説明文をまずは読まずに作品に対することが多く、ひどい時は、説明を読まず終いということも度々です。もちろん例外も多いのですが。 ですが、市ノ川さんの作品展では、是非とも入り口すぐに飾られているその詩
104 GALARIEで開催されている「グループ展:ローバと・ボンシオ、平松 麻、ドナータ・ヴェンダース」を訪れました。 こちらは以前も訪問し、その際に開催されていたKOMOREBI DREAMSでドナータ・ヴェンダースさんの作品に惹かれ、そして、それをきっかけに映画「Perfect Days」を知ることができたのでした。その折の顛末は以下のnoteに記した通り。 それで、今回もお目当てはドナータ・ヴェンダースさんだったのですが、今回一際惹かれたのは平松 麻さんの作品たち。
実はこの写真展、本日19時までが会期ですので、このnoteが書き終わる頃には終了してしまいます。会期が終わって訪れられない写真展をnoteでご紹介してもどなたの参考にもならないと思うのですが、作者の今後の写真展を訪れるきっかけになれば、また、自身の備忘的な意味もこめて書き記しておきます。 この写真展を知ったきっかけは、先日訪れたMONO GRAPHY Camera&Artさんに置かれていたポストカード。森の水辺と枯れた倒木という私ホイホイなテーマと、その色味と言いますか世界
先週の土曜日、再び山の中を歩いてきました。 お目当てはふわりふわりと風に揺れるワタスゲの風情。 場所は吾妻山系の谷地平湿原。こちらで度々ご紹介している鎌沼や魔女の瞳の近くです。とは言え、ワタスゲの群落として有名なのは田代湿原や駒止湿原。谷地平を選んだのは、2位年前の秋に東大巓までの道すがらに立ち寄った際に、今度はワタスゲの頃に訪れたいと言う、果たしたい宿題のようなものであったから。 湿原の一面を覆うかのようなワタスゲには少し早かったようですが、そのぽわぽわとした愛嬌のある姿