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HSK5級に挑戦した話:中国語攻略


1. HSK5級の壁

HSK5級を受けました

HSK4級の次の目標として、HSK5級に挑戦することを決めて受験しました。

HSK公式サイト各級の紹介によると、4級は「中国語を用いて広範囲の話題について会話ができ、中国語を母国語とする相手と比較的流暢にコミュニケーションをとることができる。」、5級は「中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる。」とのこと、いきなりハードルが上がりますね^^;(汗)

語学学習の秘訣

語学に限らず何かを習得するため必要なのはその必要に迫られることです。そのためには試験を受けるよりも、現地に語学留学でもして日本語を話せない外国人と恋をするのが一番だと思います。今回中国語を学んでいくうえで知った竹内亮(日本人)というドキュメンタリー映画監督を知ったのですが(4章で紹介。中国語SNSのフォロワー数1000万人以上らしいです)、パートナーは中国人とのこと。

2. HSK5級の試験内容

試験構成は、聞き取り(約30分間、放送回数1回)、読解(40分)、作文(25分)に分かれており、順番に進められます。読解が早く終わっても、作文に進ませてくれません。聴力、読解、書写それぞれの配点は100点、合計300点です。

 合格ラインはありません。といよりもHSK5級からはなぜか合格という基準がなくなっています。ということで個人的に6割すなわち総得点180点以上を一応の合格と仮定して学習を進めました。 難易度を表現するのは難しいですが、2,500語程度の常用単語を習得している者が対象とのこと。4級の2倍以上です。

3. 学習方法(中級者向け)

過去問

HSK4級同様に過去問を使うのが時間面でも費用面でもパフォーマンスが高いと感じます。単語暗記でもわざわざ単語帳に苦しまないで過去問を使って覚えていくというのが効率が良いと思います。

試験を受けると決めたらはじめに過去問を解いてみることを推奨します。HSKの第2部は読解で日本人にとっては点を稼ぎやすいセクションだと思いますが、中級者にとっても時間が足りなくなると思います。HSKの第3部書写(作文)のセクションも難しいです!

シャドーイング

シャドーイングとはネイティブスピーカーの音読を続いて、自分自身で声を出してその発音を真似る学習法です。まず単語とその発音を知らないと理解できない、聞き取れないと音読できないため、単語力、リスニング(聴力)、読解力、スピーキング力を同時に鍛えることができます。自分にあった例文を選んでテキストを見ながらであれば初級者でも採用できます。中級者ははじめはテキストを見てできたら、次はテキストを見ないで挑戦してみましょう!

ディクテーション(書き取り)

シャドーイングに続いて、ディクテーションという方法があります。書き取りのことで、ネイディブスピーカーが話した内容を中国語で書き出すという手法で、まず単語・発音を知らないと理解できない、中国語漢字を覚えていないと書き起こせないため、発音とスペルを含めた単語力、リスニング(聴力)を同時に鍛えることができます。根気がいりますが、作文の対策にもなるのでおすすめです!

HSK試験内容の1聴力と2読解の対策は過去問の単語暗記、シャドーイングとディクテーションを中心に取るのが良いと思います。

作文(書写)

HSKの書写試験は難しいです!聴力、読解と比べても平均点数は低いようです(実際、筆者も苦手でした)。第99題では、5つの単語を使って80字程度の文章を書く問題で、5級レベルの単語が含まれているのでそもそも単語の意味がわからないという状況となる可能性も高いです(もちろん人によります)。

ただし、方式が決まっているため慣れることができます。第100題は、写真を見て80文字前後で説明するもので、その写真に応じた文章を作成する必要がありますが、練習をしておけば似たような文例を応用することができるでしょう。筆者の場合、はじめは作文が殆どできない状況で自信がなかったので作文用のトレーニングブックを購入しました。

4. 寄り道

試験勉強だけではつまらなかったので、中国語圏ではやっている映画、歌、映画などについて調べていると、興味深いドキュメンタリーを発見した(留学のためにどうしても試験に受かる必要がある人は飛ばしてください)。1項で書いた竹内亮監督が撮影した長江沿いに住んでいる人々の生活を描いたドキュメンタリー映像でYoutubeで見ることができます。

政治的なバイアスのかかったメディア情報とは異なり、現地のリアルな文化を知ることができるのが素晴らしい。試験合格は目標にしたとしても目的ではなく、学習の過程でいろいろな文化を知ること、旅を楽しむことを大切にするのが私のスタイルです。

5. 結果と今後の目標

1ヶ月後ホームページで結果を確認すると、180点以上とれておりました!ただし、5級からは「合格」という称号は公式からはなくなってしまっております。

HSK五級試験結果(判定:空欄)

筆者の場合、勉強期間は4級合格後の約2ヶ月間で、当然仕事を優先していますが時間としては60時間程度になると思います。受験者の元の能力によるので自分で過去問を解いてみてから計画を練ってくださいね。HSK5級の次のレベルとしてはHSK6級があるのですが、試験を目標にした勉強は一旦休憩したいと思っています。

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