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The way of circle: 風の時代の人間関係
その昔、人間は火の回りに集まって温まり、語らった。
キャンプファイヤーや囲炉裏を体験したことある?
その時、どんな気持ちだった?
火から目が離せない。何だか身体の芯が落ち着く。火を囲む周りの人たちとの一体感。嘘がつけない感じ、等々。人間にとって火は、驚異と恐怖の混じった尊敬の念「awe(畏敬の念)」を思い出させる。
そして、その火の周りに集まること、輪になることも、大きなパワー。
輪というのは、みんな等しく同じ距離で、中心にあるエネルギー物体にアクセスすることを容易にする形。別の言葉で言うと、それは「平等」であり、誰かが偉いわけでもなく、同じ目線で話をする最高の形態。
子供の頃「アーサー王と円卓の騎士たち」というタイトルが気になった。「円卓」って何だ?どうして、単に「アーサー王と騎士たち」じゃなくて、ちゃぶ台みたいな丸いテーブルを囲んだ騎士たちである必要があるんだ?と思った。でも、アーサー王と騎士たちが座った「円卓」が、「位の違いがない、公平な」関係性を示唆していることを、後々理解した。
風の時代の人間関係は、まさに、キャンプファイヤーや囲炉裏、または円卓に座るような感じ。
集まった人たちは、The Source of Power/力の源に平等にアクセスできなくてはいけない。The Source of Power/力の源は、太陽、権力、お金、発電源、水源などなど、それが何かは各人・各状況による。
そして、輪に集まった人々は、お互いに敬意を払い、各人から意見を聞くことを期待する。無理矢理上下を作ったり、数人だけが意思決定するのではなく、それぞれに意見を求める。
例えば、これは男女間の雇用や社会での扱われ方にも言える。
平等は、男女や人間間に同等の権利を認める代わりに、同じだけの責任も伴う。一人一人の責任は軽くなる人もいれば、重く感じる人もいるのかもしれない。
Image by Marko Horvat, Unsplash