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VUCAと風の時代

VUCAという言葉をビジネスでは既に2010年代から使っていたようだが、私は数週間前に知ったばかり。VUCAは、日本の占星術系人の間で使われることば「風の時代」に似ているな、と思った。

「風の時代」とは、2020年から始まっている時代の質感のこと。それ以前の220年間くらいは「土の時代」として比較される。

面白いのは、「VUCA」も「風の時代」も、同じような時代の質感を総称したいのに、perspective/視点が全く違うこと。

VUCAは、「土の時代」視点からの表現で、恐怖心さえあおる。

「土の時代」とは、具体性、土台、安定、組織、所有、解りやすさ、答えがある等、特徴とする。産業革命以降、お金、土地、制限のあること、見えるもの、測れるものに価値が移ってから今まで続いている時代。

その時代から「風の時代」へ移行するとき、volatile(変動的)で、uncertain(不確実)と感じられることは、実は「風」が本来もっているlight(軽く)、flexible(フレキシブル)、free(自由)な特徴である。

また、「土の時代」からすると、complex(複雑)でambiguous(曖昧)だと感じられることは、触れない・見えない・制限のない思考、論理などを要するconcept(概念)やabstract(抽象物)に価値が移る「風の時代」の象徴である。

同じものなのに、受け取り手の視点がどこに基づいているかで、全く違う時代を迎えることになる。まさに、グラスに半分しか入っていないのか、半分も入っているのか、みたいに。

2020年から準備期間を経て、今週、とうとう「風の時代」へ突入する。どう捉えていくかで、新しい時代の体験は、とても違うものになりそうだ。

VUCA:volatile(変動的)、uncertain(不確実)、complex(複雑)、ambiguous(曖昧)

Image by me at Ales stenar, Kåseberge, Sweden

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