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【セルフ密着取材】 伸びなかったnoteの反省と記事で伝えたかったこと。
先日、12,600文字のnoteを書いて、見事にスベりしました。
該当noteがこちらです。
私のテンション的には100スキはくだらないと思ったのですが、現時点でたったの19スキです。文字数で割ると1スキあたり663文字という計算になります。なるほど、原稿用紙1枚では全く足りないということですね。
ということで今回はこちらのnoteの反省文と、伝えたかった概要をセルフ密着取材させて頂きます。
※初めての方も多いと思うので念のため解説すると、密着取材やインタビューに憧れた筆者が、全ての役割を自ら担う人気企画になります。
今回も以下のメンバーでお送りします。
<今回のキャスト>
密着者:小木曽(密)
密着される人:小木曽
撮影:小木曽
書き起こし・編集:小木曽
※密着と書いていますが、一人でやっているだけなので密ではありません。こんな注意書きが必要な世の中が早く変わることを願っています。
***
今回のテーマについて
小木曽(密):
本日もよろしくお願いします。
小木曽:
こちらこそよろしくお願いします。
小木曽(密):
すみません、これから『隅田川ラン』をするところいきなり突撃してしまって。
小木曽:
大丈夫です。私も最近は忙しいので、このくらいラフな方が息抜きにもなって助かります。
小木曽(密):
隅田川はよく走るんですか?
小木曽:
はい。2週に1度ほど妻と走ってます。夕方〜夜は景色が綺麗で、気持ちがいいんです。昔から隅田川ランに憧れていて、このために蔵前に住んだと言っても過言ではないです。
隅田川を挟んで見た浅草エリアがとても綺麗だったのでシェアさせて頂きます。 pic.twitter.com/VV1oHjwN3G
— 小木曽一馬 / Mtame inc. (@ogisokazuma) July 12, 2020
小木曽(密):
素敵な写真ですね。本日はインタビューしつつ、私も隅田川ランの魅力を感じたいと思います。
小木曽:
ぜひぜひ!
小木曽(密):
ちなみに本日のテーマは、先日スベり散らかしたnoteについてなんですが、色々と突っ込んだ質問もさせていただくのでご了承ください。
小木曽:
わかりました。包み隠さずお話しします。
小木曽(密):
やる気満々ですね。楽しみです。
前回のnoteのテーマについて
小木曽(密):
さっそく色々とお尋ねしたいのですが、前回はどのようなnoteを書いたのですが?
小木曽:
ありがとうございます。
前回のnoteでは、BtoBの中小企業がWebマーケティングの第一歩を踏み出すためのTipsをまとめたんです。
本業がデジタルマーケティング支援で、その中でもWebサイトを作ったお客様の成果を出す支援を何年も行ってきたので、そこで得た知見をかなりリアルに書いてみました。
本やnoteに書いてあるような綺麗事ではなく、リアルな現場での経験を元に、本当に一歩目が必要なターゲットに書いたつもりでして。その中でも大前提として、あまりデジタルに積極的ではない企業を想定して、記事を書いております。
結果的に文字数も12,000文字を越え、これまでのnoteでトップクラスの分量になったものの、スキは全然つかなかったんです。
小木曽(密):
それは切ないですね。お気持ち察します。ちなみになぜこのnoteを書こうと思ったんですか?
小木曽:
いい質問ですね。実は私が今までnoteに書いたきた記事って、支援会社側のノウハウが多かったんですよ。
特にカスタマーサクセスなんかは一昨年くらいから盛り上がっている分野で、私も組織作りは携わってきたし、ちょうどいいなと思って。
あと昨年はCMSというツールのパートナー開拓もしていて、Web制作業界のカスタマーサクセスのやり方を発信するメリットも大きかったんです。
でも今期はまた役割も変わったので、クライアントの役立つ情報を発信していった方が良いと思って、それで先日のnoteを書いてみたんです。
4年以上もWeb制作のカスタマーサクセスをやってきたのである程度のノウハウは貯まってますし、現場もよく知っていたので、お客様のことを思い浮かべればいい記事が書けるはずだと思いました。
ただ、結果を見るとそれほどスキもついてないですし、内容的にちょっとズレていたのかもしれないですね。
小木曽(密):
なるほど。そんな経緯があったんですね。確かに小木曽さんは写真かセルフインタビューか、カスタマーサクセスの印象が強かったです。4月から役割が変わられていたのですね。
小木曽:
はい。今はカスタマーエクスペリエンスグループといって、顧客体験を向上させるために何でもやる役割をになっています。全部署の頭合わせをしないと実現が難しい分野なので、毎日調整もしながら自らコンテンツ作りなんかもしています。
小木曽(密):
大変そうですね。
あ、ちょっと話逸れるんですけど1つだけいいですか?
小木曽:
どうぞ。
小木曽(密):
準備運動、長すぎません?
小木曽:
いいご指摘です。実は今から走ろうと思ってました。それでは行きましょうか。
小木曽(密):
・・・。
noteの反省点について
小木曽(密):
ちなみになぜここまでスベったんでしょうか。12,000文字書いて19スキって、なかなか狙っても難しい気がしますが。
小木曽:
ありがとうございます。いくつか要因はあると思うのですが、今回は2つご紹介します。1つ目はターゲットが不明瞭だったこと。2つ目はタイトルやカバー画像の付け方です。
小木曽(密):
ターゲット?タイトル?
小木曽:
はい。今回の記事は主に「BtoB」で「中小企業」で「これからWebマーケティングを始める人」に向けて「まずはWebサイトの活用から」伝えるための記事でした。
ところが、あれこれ内容を盛りこみすぎて、「あれ?結果何をやればいいんだろう?」「すごく抽象的だな?」って印象を与えてしまったような気がします。
実は、内容が薄くなることについては事前に気をつけようと思っていて、ターゲットを明確にってのは意識していたんですが、、欲張りすぎて中途半端になってしまいました。
結果、幅広い人にそれなりに当てはまるけど、何だか深みのない記事が出来上がってしまったわけです。
小木曽(密):
(ようやく走り出した・・・)
ふわっとしていたから、結果印象に残るものも刺さるものもなかった、ってことですかね。
小木曽:
おっしゃる通りです。ちょっと力みすぎたのかもしれません。
いつもはセルフインタビューとかって若干ふざけているけど、いざ真面目な記事となると、ちゃんと書かないと、有益にしないとってプレッシャーがあって。
ちなみに仕事だと1to1での打ち合わせが多かったので、薄く広くってよりは個別に適切な案内をしていたので、そことのギャップもありました。無意識にどのお客様にも当てはまる最大公約数を探していたのだと思います。
あとはあまりデジタルに積極的ではない企業のための情報を、こうやってデジタル、主にSNSで公開してしまったのもよくなかったかもしれません。
今話していても、もっと戦略的にできたなと思います。
小木曽(密):
ふむふむ。ちなみに反省点は公開してから気づいたんですか?
小木曽:
いえ、実は終盤で少し気づいていました。でも埋没コストというか、そこまでかけてきた労力を無駄にしたくなく、とりあえず公開がゴールになっていたんです。
多分12,000文字って4〜5時間くらいはかかったと思うので、ここまで大幅修正するってのも嫌だなと。書き直しなんかもってのほかだなと。そもそもかなりせっかちな性格なので、「早く公開したい」が先に出てしまいました。
結果、このザマです。
小木曽(密):
そうだったんですね。ちなみにタイトルやカバー画像というのは?
小木曽:
今はもう変えたんですけど、最初はすごく長いタイトルと、独特のカバー画像をつけていました。
ちなみに最初のカバー画像がこちらです。
小木曽(密):
なんかタラタラと文章が書いてありますね・・・なぜこのカバー画像にしたんですか?
小木曽:
シンプルに奇をてらったんです。普通に作っても面白くないなって。
それで『セオリーの逆をいってバズる玄人』を目指したら、『ただスベってるだけの素人』に落ち着いたわけです。笑えますよね。
そもそもnoteに限らず、物事って奇をてらうと高確率で失敗するじゃないですか。今回も案の定全然ダメで。記事なんで大事なのは当然中身なんですけど、細部にも伸びない要素が散りばめられていたのも原因の1つだと捉えています。神は細部に宿るので。
ちなみにタイトルも、当初は「BtoB企業がWebサイトの運用で失敗しないための現実的なTipsをまとめてみました」みたいな感じでめちゃくちゃ長かったです。「あえて長いタイトルつけて逆を言ってる俺かっこいい!おしゃれ!」みたいな、痛いやつでした。
本当、反省しかないです。
ターゲットを絞りセオリーも守る
小木曽(密):
表情からも反省の様子が伺えます。今回の改善点をまとめるとどんな感じですか?
小木曽:
まず1ターゲット、1テーマ、1メッセージを徹底することですね。やっぱりあれこれ盛り込みすぎるとよくないです。多少は章ごとに切ってもいいんですけど、全体として伝えたいことはブラさないようにする。
こういうインタビュー形式ならまだ良いんですけど、コラムとか仕事系の記事ではちゃんと事前準備をしてから書き進めようと思います。
あとは変に奇をてらったりしない。まずは王道をいく。全部当たり前の話ですよね。でも、わかっていてもやってしまうことがわかったので、次回以降はより意識していきます。
スベったnoteの中で伝えたかったこと
小木曽(密):
ちなみに、早速インタビューのテーマがブレてしまうので少し気がひけるのですが、スベったnoteの中で伝えたかったことを簡単に聞いてもよろしいですか?
小木曽:
私が伝えたかったのは大きく2つ。1つは当たり前のことをやろう、もう1つは相談できる相手を持とう、という話です。
Webマーケティングは、それこそ最初はビギナーズラックみたいなものもありうるんですけど、本来はコンテンツ作りと改善を積み重ねていくことで成果を最大化できます。
そのため、本当は専任をつけてゴリゴリ回せたら良いのですが、いまだに兼務のWeb担当しかいない企業も多いです。だからミニマムで始めて、成果を積み上げて、少しずつリソースも広げていくしかなく、選択と集中が必要になります。
また、やり方も進め方もわからないと思うので、まずは相談できる人が必要です。付き合い方は違えど、何かしら信頼できるパートナーを見つけることが、これからのWebマーケティングには不可欠ではないかと考えています。
小木曽(密):
確かにみなさん忙しいので、Web関連って兼務だと後回しにされがちですよね。あと独学で学ぶにしても何から始めていいかもわからないので、専門家に聞いて集中すべきを整理した方が良い気がします。
小木曽:
その通りです。ちなみにnoteではそういった方々のためのTipsも散りばめたつもりだったんですが、広げすぎて最終的に何を言いたいのかが不明瞭になってしまいました。で、うちは何をすればいいの?って。
まあ、こればっかりはテーマごとに区切って書くとか、そういう工夫で書くしかないですよね。話が戻ってしまいますが、やっぱり1ターゲット、1テーマ、1メッセージを徹底します。
小木曽(密):
大事ですね。あと信頼できる”人”って、今後はどんどん価値が上がっていきそうです。
小木曽:
私もそう思います。
Webマーケティングの情報って、検索するといろんな情報が出てくるですけど、内容が古かったり誤りだったりすることもあるので、「この人なら信頼できる」と思う人を信じた方がよいです。
すごくハードルの低いところでいうと、SNSとかでも有益な情報を発信しているアカウントはあるので、そういったアカウントをフォローしてウォッチするとか。いくらでもやりようはあります。
間違った情報で自分の工数を削られるのが最悪なので、ここは初期段階で吟味しておいた方が良いところです。
ちなみに私もTwitterをやっていて、無益な話もそこそこ多いですが、よろしければフォローしてください。フォローしてください。
小木曽(密):
(「フォローしてください」って2回言った…!)ありがとうございます。
私にとってnoteとは
小木曽(密):
さて、インタビューも「noteの反省」なのか「Webマーケティングの話」なのかテーマがブレブレになってきたところで締めに入りたいと思います。
小木曽さんにとって、noteとはなんでしょうか。
小木曽:
んー、自分の思考を整理して、共有するツールですかね。
今回スベったnoteも、例えば新卒とかに補足的に読んでもらって研修をすれば、だいぶ工数も削減できるしいいかなと思っています。
確かに伸び悩んだnoteではあるのですが、これが私の全てではないですし、足りないものは別で補えるので。記事としてはだめでも、ツールとしてはいくらでも使えるんです。
あと余談ですが、私の中で、整理してから書くのか、書くから整理できるのかっていう問いは常にありまして。書き出す前に全部をイメージするのが苦手なんです。見出しくらいは決めるんですけど、そこから先は割と書きながら書いて修正してます。
だから前回みたいにブレる理由もわかるんです。とはいえ書くことで頭の中が整理されていく感覚もあるので、事前準備の段階でもある程度の内容は書き出して、清書するようにすればバランスが取れると思います。
力まず、焦らず、セオリー通りにやればできるはずなので、次はいい感じの記事を書きますよ!
小木曽(密):
次回のnoteのハードルをあげてきましたね!期待しております。
ちなみに最後にもう1つだけいいですか?
小木曽:
どうぞ!
小木曽(密):
途中から全然走っていないようでしたが、何分くらい走りました?
小木曽:
15分です。今日はこの辺にしておきましょう。それではまた!
小木曽(密):
(行ってしまった…)
***
今回の学びをまとめると
・1ターゲット、1テーマ、1メッセージを徹底する
・奇をてらうのではなくセオリー通りにやる
です。
個性を出そうとして余計なことをしない。まずはセオリー通りに書いてみて、そこから少しずつ工夫していく。記事もSNSも一緒なので、常日頃から心がけていきます。
ぜひ皆さんも意識してみてください
過去のセルフシリーズについて
過去のセルフシリーズをマガジンにしました。よろしければこちらも読んでいただけると幸いです!
長々とお付き合いいただきありがとうございました。また書きますので、引き続きよろしくお願いします。
それではまた!
小木曽