今日の悔しさは、明日への希望。
私と4歳児の娘が好きな番組がある。「Eダンスアカデミー」という、Eテレのダンス番組だ。
普段は、子ども達がダンスを楽しんでいて、娘も楽しく真似をしているんだけど、前回は違った。子ども達が自分たちで振付けを考えて、いよいよコンテスト本番に挑むというものだった。
そういえば子ども達は、必死で振り付けを考えていたなぁ。特に初心者チームは、振り付けがシンプルで、曲のイメージと合ってなくて喧嘩したりもしてたよなぁ、などと思いながら、洗濯を干していた手を止め、テレビに釘付けになる。
並んでいる間からもう、緊張感が伝わってくる。我が子でもないし、テレビ越しなのに…。
いざダンスが始まると、私はゾクゾクしてきた。きっと緊張してるであろう子ども達が、笑顔で踊っている。中高生の上級者チームに入った小学生のルナは、直前まで失敗ばかりしていて、泣いていた。それでも本番は完璧に踊って、スッキリした顔になっている。
皆やりきった顔をしていた。テレビ越しだったけど、自然と拍手をしたくなった。初心者チームの小学生は、ここまで頑張ったことはない、と泣いている子までいる。
私も泣きたくなった…でも娘がいたので我慢した。
そして、他チームを含めてのオンライン結果発表。他チームはアカデミーのメンバーより本格的な気がした。
結果は、初心者チームも上級者チームも優勝できなかった。初心者チームはそれでももう一度踊る機会が与えられたが、上級者チームは落選。
あのルナが悔し涙を流していた。私も我慢できず、もらい泣き。やりきったはずなのに、結果が出なかったのだから、よほど悔しいのだろう。たぶん自分もあの位置だったら泣くなぁと思う。
久々にテレビで泣いた。しかもいい涙を流させてもらった。
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私は、1人っ子なのだけど、昔から負けず嫌いだった。就学前にスキーができなくて、スキー板を投げたのだという。小学6年生の頃に、席の隣が頭のいい男子(のちに医学部へ進学)だったので、社会のテストで張り合おうと思ったら、彼は100点、私は99点で、とても悔しい思いをしたことを未だに覚えている。
別に悔しいからといって、同じことを何度も繰り返さなくてもいい。苦しいのなら辞めてもいいと私は思う。ただ、そういった悔しい思いこそが、生きる原動力になっているんじゃないかなぁとふと思った。
明日こそはいい思いができるように。
今日の悔しさは、明日への希望となるのだ。