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視録的運動(シロクテキウンドウ)

スポーツのストーリーテリング記録運動。スポーツ領域のブランディングやデザイン、写真や映像、ストーリーテリングなどを考察するWebマガジンです。 powered by vennn
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記事一覧

「lululemon」とは一体何なのか?

先日lululemonのアンバサダーに、ルイス・ハミルトンが就任したことがリリースされました。いろんな意味でlululemon(というブランド/現象)ってマジで何?と思っていて、この前店舗にも行って感じたことがあるので、記録していこうと思います。

良いフォトグラファーは巡りに巡って自分のところにやってくる——。

お気に入りのフォトグラファー(スポーツを撮っている人)がまた増えたので、今回はその人について。写真を見ていたら、前に撮影者不明で好きな写真だったものが同一人物だったことが判明して、興奮。

クリエイターを通じてブランドの魅力を知ること

先日更新したnoteに、いかにスポーツにおいてクリエイターが重要かという話をしました。 記事の中で、「クリエイターがブランドのクリエイションをすることで、そのクリエイターが魅力的な形をもってしてそれを発信(ポートフォリオ化)し、フォロワーにブランドが伝わっていく」という循環の話をしました。 先日その現象が起きたのでここに記録しておきたいと思います。 *** 私は「HOKA」というブランドの魅力がいまいちわかっていませんでした。

グリーンランド代表(hummel)のユニフォームとローンチが"ちょうど良い"かっこよさな件

我々みたいなオタクになると、今シーズンはどこのユニフォームのデザインがいいとか、どこのクラブのローンチがかっこいいとか、そういうことに目を光らせているわけですが、それってもう結構ファッションと同じことなので、グローバル規模のクラブやブランドは毎年毎年けんけんがくがくしていることが容易に想像できてしまいます。 なんでそんなにこだわるのか。それはきっと、このユニフォームやそれに伴うクリエイションに、そのクラブやブランドのセンスが垣間見えてしまうだけではなく、哲学や信念、あるいは

『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』荒木飛呂彦|「融合」に向かうつながりを見つける

視録的運動のブックレビューシリーズ。デザインやクリエイティブ、ブランディング、アートなどに関する本で、読んで勉強になったものを共有していきます。 *** 私、恥ずかしながら漫画というものを全く読まなくて、嫌いとかではないし読みたい読みたいとは思っているんだけれど子供の時に漫画という文化と接さなかったこともあって、大人になってからなかなかタイミングを掴めずにいます。 そんな僕が漫画の書き方の本を読んで、それはそれは有意義だったのでここに書いていきます。

「上映会(みんなで観る)」の効能

スポーツというものを「市場」や「産業」あるいは「ビジネス」という言葉と並べる時、「観る」という動詞が常についてまわります。基本的にスポーツというもので上記したような価値を創出する場合、スポーツをやっているところを観てもらって、そこに金銭的な価値を見出す、という基本構図があります。

「なぜアンダーアーマーはこれまでカルチャーシーンと距離をとっていたのか」

スポーツブランドがサッカーのコミュニティやカルチャーブランドとコラボレーションをする動きは、SNSの普及に伴ってサッカーのユニフォームや関連するアイテムをファッションとして楽しむ人々が市民権を得てからでした。 スポーツブランド側は、そのような層にリーチするためにコミュニティに寄り添うようになります。最近では、ランニングカルチャーにおいてもスポーツブランドがコミュニティにアクセスすることでマーケットを確保しようとしています。 サッカーのそれは、もう数年前から当たり前のように

「会場に足を運んでくれ」をどう言うか問題

2025年に心掛けていきたいこととに、自分たちが作ったもの、自分たちがデザインしたもの、自分たちが世の放ったものが「人の行動を促すか」という観点を持ち続ける、ということがあります。 お前が表現したものは、人々の行動を変えることに至るかどうか。 そういった意味でいうと、僕の関わる仕事では「どれくらい人に来てもらえるか」「集客にクリエイティブが関わっているか」という類の力試しをし続けたいと思っています。

【まとめ】2024年の振り返り『スポーツにおける思考とデザインの意味合い』

2024年1月から連載が始まった『視録的運動(シロクテキウンドウ)』ですが、今回で2024年分は終わり、次の記事が出る頃には25年を迎えていることになります。 1年間ご愛読いただいた皆様、ありがとうございました。2025年も書き続けたいと思いますので、ぜひ引き続きお読みください。 年の最後ということで、1年間の連載の振り返りを行いたいと思います。 特に印象に残っている記事

凄い写真は、凄い現場で撮れるけど——。

アメリカで開催された高校生のクロスカウントリーの大会の写真がすごかった。これを可能にしているのは一体何なのかを考えてみました。私が見た写真はフォトグラファー3人が撮った写真。

"全部書く、話す、説明する"

It's no secret- when you look great, you play better. |NIKE × イサマヤ・フレンチ

メイクアップアーティストのイサマ・フレンチとNIKEのコラボレーションと、それに伴うグラフィックのデザインやコピーが超絶カッコよかったので記録します。

「ステイタス」を上げる

今回は、最近よく見ているブランド「Arc'teryx(アークテリクス)」から勉強したいと思います。 最近『STATUS AND CULTURE ――文化をかたちづくる〈ステイタス〉の力学 感性・慣習・流行はいかに生まれるか?』を読んでから、「ステイタス」という概念が頭から離れません。 そもそも一石二鳥

広告キャンペーンの連続がブランドを創る|SUNTORY TOKIのキャンペーンを見て

powered by tokyoが制作をしていたSUNTORY TOKI のキャンペーンを見て、スポーツやその周辺のストーリーテリングについて考えてみます。 *** まず、これらのキャンペーンと、スポーツ関連の広告物における前提の違いを整理しつつ、話を前に進めていこうと思います。