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介護の始まり - 夏の朝と母の願い
1年前の2023年8月23日、母が急に「バタン」と倒れた。その瞬間、「ああ、ついに来たか」と頭をよぎったのは、ドラマでよく見る「あのシーン」だった。体の内面が悪いんじゃないかと思って、慌てて救急車を呼んで、新宿の国立国際医療研究センターに急行。どうして近くの病院に行かなかったかって?それは私にもわからない。とにかく、何か大事なことが起きているって気持ちが先走った。
医療センターでの検査は、母の体をまるごとチェックするフルコース。「さて、どうなることやら」と待つ間、妙に落ち着かない。ところが、蓋を開けてみれば、母には特に異常なし。入院も勧められたが、母は「家に帰る」と頑なに主張。どうしても、病院のベッドより家の布団がいいらしい。結局、母はよろよろ歩きながらも、普通のタクシーで帰宅。夏の朝の匂いがなんとも爽やかで、思わず「今日は何の日だっけ?」なんて気分になった。
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こうして始まった介護生活。介護ベッドを導入し、手続きに追われる日々。うつがひどく、私はしょっちゅう横になっていたが、時折母の声が聞こえて「おいおい、これは幻聴か現実か?」と混乱することもしばしば。母が倒れて動けないという状況に、「さて、どうしたものか」と途方に暮れる日々が続いていった。
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