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『ベルサイユのばら』再アニメ化(ネタばれあり)
池田理代子さん不朽の名作漫画『ベルサイユのばら』
再アニメ化ということで、映画を観に行ってきました。
この時代の圧政→フランス革命→ナポレオンの皇帝即位は、日本の『明治維新』と似通っている気がするのでとても興味があるところです。
結論から申し上げますと、上映時間の制約がある中で上手くまとめられていると思います。漫画を含めて初見の方でも満足できる内容ではないでしょうか。
ただ、ミュージカルが苦手な方はちょっと合わないかもしれません。
ストーリー
将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ。
隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃マリー・アントワネット。
オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエ。
容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン。
彼らは栄華を誇る18世紀後半のフランス・ベルサイユで出会い、時代に翻弄されながらも、それぞれの運命を美しく生きる。
これは、フランス革命という激動の時代の中で、それぞれの人生を懸命に生き抜いた「愛と運命の物語」
今回感じたポイント
ミュージカルアニメ作品
劇中歌が数多くあり、ミュージカルの舞台を見ているような
不思議な感覚に陥りました。このジャンルは新しいですね。
特にアントワネット役の平野綾さんと
フェルゼン役の加藤和樹さんはほぼ本職。
相手役をされたこともあるそうなので、コンビネーションが絶妙でした。
新聞記者に煽動される民衆
新聞記者ベルナール・シャトレによって
民衆は革命に導かれたのですが
悪く言えば『煽動』されたとも言えますね。
もちろん当時の情勢が革命に傾いていたことが事実ですが
これが最後のトリガーになったのかも。
記者に煽動される図式は
現代にも通じるものがあるかもしれないです。
某週刊誌の記事に右往左往していますからね…
昼行燈ルイ16世
落合福嗣さんがCVということでどのような人物像になるか楽しみにしてましたが、昼行燈のような感じでしたね。
上映時間の関係なのか、あまりセリフがなかったのが悔やまれるところです。
一般的には『無能の王』と言われていますが
アメリカ独立戦争への支援など
それなりに実績は残しております。
ただ、即位直後から慢性的な財政難に見舞われていたこと
さらに変革期だったことを考えれば、この結果も致し方ないのでしょう。
歴史の流れに飲まれてしまった…ということでしょうか。
革命(戦闘)の描写
フランス革命が舞台なので
ここは丁寧に描かれていました。
この記事のアイキャッチは、オスカル率いる衛兵隊が革命軍に鞍替えする際に出撃する様子の画像ですが、かなりカッコよかったですね。
願わくば、今後アニメシリーズで…それと
尺(時間)の都合もあったのでしょうが
かなり駆け足で終わった印象です。
全体的にまとまっていていい作品だったのですが
願わくば今後アニメシリーズとして見てみたいですね。
旧アニメが40話だったので、3期あれば完結するものと思われます。
ついでに言えば、事実上の続編である
『栄光のナポレオン-エロイカ-』もアニメ化してほしですね。