ラヂオの時間
Amazonプライムでラヂオの時間を観た。
三谷幸喜の真骨頂。というか正直、
監督作品として最高傑作だと思う。
12人の優しい日本人も捨てがたいけど
あれは監督じゃなくて脚本だから別として。
元々は93年初演の舞台作品だ。
三谷幸喜が同じ年に脚本を担当した
『振り返れば奴がいる』で、
自分の意思に反してシリアス調に
書き換えられた経験から書いたらしい。
当時『やっぱり猫が好き』をTSUTAYAで
借りて観て以来、僕は三谷ファンだったので。
ドラマもリアルタイムで観ていたし、
その顛末が書かれたエッセイ、
たぶん『オンリー・ミー』だと思うけど、
それも読んでいた。
さすがに舞台は見に行けなかったので、
映画化されたときは本当に嬉しかった。
そうだ。元々は舞台だったんだ。
そう考えると、三谷幸喜の真骨頂は、
映画よりも、舞台とドラマなのかもしれない。
この映画がいいのも、舞台っぽいからだと思う。
キャストも最近の「スターしか出てない」のとは
違う意味でオールスターで、すごく良かった。
舞台の脚本を、映画のキャストで
映画化した三谷幸喜の監督デビュー作。
思い出補正もあるだろうけど。
いま観ても、すごくいい映画だった。