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#001_建築から学ぶ「美しいシステム」とは?
私は、大学時代は建築という全く畑違いの専攻をしていました。研究テーマは現代建築の巨匠ル・コルビュジエ(※)。
そのコルビュジエの有名な言葉「住宅は住むための機械である」は、ITアーキテクトである私の座右の銘となっています。
意味は「住宅は生活のための道具の一つに過ぎない」という意味ですが、コルビュジエは決して、住宅(建築)を自虐的に否定したわけではなく、住宅(建築)は「あくまでも住宅で生活を営む人によって心地よい、便利な住空間を提供すべきだ」という、アーキテクト(建築家)としての心構えを伝えたかったと思います。
このコルビュジエの言葉をシステムに置き換えると・・・
「システムは事業を営むための機械である」と「システムは事業活動の道具の一つに過ぎない」と解釈することができます。
つまり、導入が目的ではなく、経営、事業活動を営む人にとって、心地のよい、便利な環境を提供する・・・この観点で皆様が会社で利用しているシステムを評価してみるといかがでしょうか?
建築は、「住む人」「気候や文化」「法規制、土地規制」「建売 or オーダーメイド」によって仕上がりは異なりますが、一定の心地よさや感動を提供できているように思います。
システムも「利用する人、企業」「企業の文化や地域性」「法規制、社内制度」「クラウド or スクラッチ」によって仕上がりは異なりますが、心地よさや感動を提供できてますでしょうか?
私は、この心地よさや感動を与えられるシステムを「美しい」と定義しています。この「美しいシステム」を提供することがIT業界の建築家である”ITアーキテクト”の使命と考えています。
という訳で、これから少し「美しいシステム」について思うところを書いてみたいと思います。
(※)共同研究でしたが「ル・コルビュジェ研究 : 初期の自然・歴史観察とその影響について」てな論文を書いてました(笑)
https://www.aij.or.jp/paper/detail.html?productId=271994