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冷酷ルールで人生の困難を突破する

こんにちは、今回は私が日常生活で実践している
「指針(ルール)」を紹介します。
私も人間なのでもちろん感情に左右されることもあります。
その対策として事前に決定ルールを設けることで、感情に左右されにくい
生活を送ることができています。
この記事では、私のルールと合わせて科学的根拠も知ることで、
皆さんの生活設計に役立てていただければと思います。

指針①【1対1ならば 食事 or 飲みに行く】

複数人の集まりの評価

複数人での飲み会や集まりにおいて、「深い話」が時間や参加費に見合う
価値があるかどうかを評価することは重要です。
これはお金だけでなく、時間、もっと言えば人生をそこに費やすかどうかの判断となります。
研究によれば、社会的交流は精神的健康に寄与する、
一方で、人間関係の質が重要であることが示されています
(Diener & Seligman, 2002)。
そのため私は、全ての交流を拒絶するのではなく、有意義なつながりのみを選択することで、精神的なエネルギーを効率的に使っています。

科学的根拠

  • 社会的選択理論: 人間は無限の社会的選択肢の中から、自分にとって最も価値のある関係を選び取る傾向があります(Hartup, 1996)。

  • 意思決定の合理性: プロスペクト理論(Kahneman & Tversky, 1979)によれば、人間はリスクとリターンを評価し、より高いリターンが見込める選択を好む傾向があります。

実践例

このルールを適用することで、誘われた際に
「複数人の会は行かないです、1対1なら行きます!」
と断ることができます。
これにより「めんどくさっ」と感じる人とは自然に関係を整理でき、
本気で築きたい人との関係が深まります。
結果として、質の高い人間関係を築くことで、個人の幸福度も向上する可能性が高くなると私は思います。
実際、複数だとOKで1対1だとイヤな人って何の目的その時は誘っているのか、冷静になるとよく分からないですよね笑。
恋愛系なら話は別かもしれませんけど。

指針②【不快なものは我慢せず排除する】

不快感の影響

不快な状況や環境は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進し、長期的には健康に悪影響を及ぼします(McEwen, 1998)。
私は、日常生活で感じる不快感を最小限に抑えるために、必要な支出に対して積極的に対策を講じています。

科学的根拠

  • 環境心理学: 環境が人間の心理に与える影響は大きく、不快な環境はストレスを増加させることが知られています(Evans, 2003)。

  • 快適性と生産性: 快適な環境は生産性を向上させ、逆に不快な環境は作業効率を低下させるとする研究があります(Kremer, 2005)。

実践例

例えば、人混みや混んでいる電車が嫌いな私は、徒歩圏内に住むことで通勤時のストレスを軽減しています。また、満員電車を避けるためにグリーン車を利用する、家事の負担を減らすためにロボット掃除機や乾燥機を導入するなど、不快を排除するために投資を行っています。
これにより、ストレスの少ない生活を実現し、より充実した時間を過ごすことができます。
これはストレスの軽減と家電類に関しては自由な時間を買うという幸福を重視しています。

指針③【不要なものは一度捨ててみる】

ミニマリズムの効果

ミニマリズムは、不要な物や情報を排除することで、集中力と生産性を高める効果があります(Kondo, 2014)。
不要なものを捨てることで、精神的なスペースが生まれ、
本当に必要なものに集中できるようになります。
またリサイクルショップに売りに行くことも結構します。
電車不要なら1000円、電車アリだと3000円くらいにはなりそうだな、
と思うやつは売りに行くようにしてましたよ。

科学的根拠

  • 決定疲れ(Decision Fatigue): あまりにも多くの選択肢があると、意思決定の質が低下する現象です(Baumeister et al., 1998)。

  • 物理的空間と心理的状態の関係: 整理整頓された空間は、心理的な安定やストレス軽減に寄与します(Vohs et al., 2013)。

実践例

不要な家具や物品だけでなく、願望、人間関係、しがらみなど、幅広い対象に対して「捨ててみる」ことを試みます。
本当に必要なものであれば、再度手に入れることができ、不必要なものであれば自然と排除されます。このプロセスを通じて、人生全体が整理され、重要なものに集中できるようになります。

指針④【既存のものに疑問を持つ】

批判的思考の重要性

批判的思考は、情報や既存のものを盲信せず、常に疑問を持つことを促します。これにより、合理的な意思決定が可能となり、無駄を排除することができます(Paul & Elder, 2006)。

科学的根拠

  • 見直しプロセス: 定期的に現状を見直すことで、効率的な資源配分が可能になり、不要なコストを削減できる(Tversky & Kahneman, 1974)。

  • 適応的最適化: 環境や状況の変化に応じて戦略を調整することは、適応的最適化と呼ばれ、生存や成功に寄与する(Gibbs, 2013)。

実践例

持ち物、仕事、人間関係、契約中のサービスなどに対して「本当に必要か?」と定期的に問いかけます。その結果を以下のように分類します:

  • 【私の人生に必要なもの】

  • 【今は必要なもの】

  • 【便利だから必要なもの】

  • 【必要なくなったもの】

これにより、優先順位の明確化効率的なリソース配分が可能となり、無駄を排除した合理的な生活設計が実現します。

指針⑤【残りのお金は投資する】

投資の多様性とリスク分散

投資は単なる資産形成に限らず、自己投資スキルアップにも活用できます。これにより、リスク分散が図られ、長期的な自己成長が促進されます(Markowitz, 1952)。

科学的根拠

  • ポートフォリオ理論: 投資を多様化することで、リスクを最小化しつつリターンを最大化できる(Markowitz, 1952)。

  • 自己投資の効果: 教育やスキルアップへの投資は、人的資本の向上に寄与し、収入の増加やキャリアの発展につながる(Becker, 1994)。

実践例

私は株式投資だけでなく、本や英語のレッスン、ビジネスや資格の勉強にも資金を投じてきました。これにより、多面的な自己成長が実現され、長期的なキャリアやライフスタイルに有益な影響を与えています。
残りのお金を投資することで、将来の不確実性に対する備えを強化し、自己実現を追求します。

補足: なぜシンプルなルールが人間に有効なのか?

理解しやすさと記憶のしやすさ

シンプルなルールは複雑なルールに比べて理解しやすく、記憶しやすいという特性があります。ジョン・メイナード・ケインズの言葉を借りれば、「シンプルは時に複雑よりも強力である」ことが科学的にも証明されています(Munday, 2002)。

適応性とコミュニケーションの円滑化

シンプルなルールは多様な状況に柔軟に適用でき、他者への伝達も容易です。これにより、チームやコミュニティ内での意思疎通が円滑になり、一貫した行動が取れるようになります(Cognitive Load Theory, Sweller, 1988)。

意思決定の迅速化

簡潔なルールは、迅速な意思決定を可能にし、機会を逃さない行動を支援します。複雑なルールは意思決定を遅延させる可能性がありますが、シンプルなルールは迅速かつ効率的な行動を促進します(Decision Making, Gigerenzer, 2007)。

科学的根拠

  • 認知心理学: 人間の脳はシンプルで明確な情報を処理する能力が高く、複雑な情報は認知負荷を増大させます(Sweller, 1988)。

  • 行動経済学: シンプルな選択肢は、バイアスやヒューリスティックの影響を減少させ、合理的な意思決定を支援します(Tversky & Kahneman, 1974)。

結論

シンプルなルールは人間にとって非常に有効であり、理解しやすく、記憶しやすく、多様な状況に適応可能です。また、効率的な意思決定を促進し、コミュニケーションを円滑にします。これらの理由から、私の生活でもシンプルなルールを採用しています。

以上が私のシンプルルールです。もちろん、個々の状況や価値観に応じてカスタマイズすることも可能です。ご自身の生活に合ったルールを見つけ、実践してみてください。ご愛読ありがとうございました。

参考文献

研究文献

  1. Baumeister, R. F., Bratslavsky, E., Muraven, M., & Tice, D. M. (1998). Ego depletion: Is the active self a limited resource? Journal of Personality and Social Psychology, 74(5), 1252–1265.

  2. Becker, G. S. (1994). Human Capital: A Theoretical and Empirical Analysis, with Special Reference to Education. University of Chicago Press.

  3. Cognitive Load Theory, Sweller, J. (1988). Cognitive load during problem solving: Effects on learning. Cognitive Science, 12, 257–285.

  4. Diener, E., & Seligman, M. E. (2002). Very happy people. Psychological Science, 13(1), 81-84.

  5. Evans, G. W. (2003). Environmental Stress. American Psychologist, 58(10), 81–90.

  6. Gibbs, R. W. (2013). Making Minds Move: The Thinking Experiment in Cognitive Development. Cambridge University Press.

  7. Hartup, W. W. (1996). The company they keep: Friendships and their developmental significance. Child Development, 67(1), 1-13.

  8. Kahneman, D., & Tversky, A. (1979). Prospect theory: An analysis of decision under risk. Econometrica, 47(2), 263–291.

  9. Kondo, M. (2014). 人生がときめく片づけの魔法. マガジンハウス.

  10. Kremer, K. (2005). Crowding and the Productivity of Individual Workers. American Economic Review, 95(2), 119-124.

  11. Markowitz, H. (1952). Portfolio Selection. Journal of Finance, 7(1), 77-91.

  12. McEwen, B. S. (1998). Protective and damaging effects of stress mediators. New England Journal of Medicine, 338(3), 171-179.

  13. Munday, R. (2002). The Sound System of Modern English. Wiley-Blackwell.

  14. Paul, R., & Elder, L. (2006). Critical Thinking: Tools for Taking Charge of Your Professional and Personal Life. Pearson.

  15. Tversky, A., & Kahneman, D. (1974). Judgment under Uncertainty: Heuristics and Biases. Science, 185(4157), 1124-1131.

  16. Vohs, K. D., Redford, J. S., & Keltner, D. (2013). ‘It's All Relative’: The Culture of the Relative Space. Journal of Experimental Social Psychology, 49(3), 405-413.

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