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【うつや不安症の方に伝えたい】クルクミンの効果を薬剤師が解説

今回は、うつや不安に効果があると注目されている栄養素、クルクミンについてです。

厚生労働省の発表では、日本人の約100人に6人がうつ病を経験するといいます。

実際に私の身内でもいます。本人も家族もどうしたら良いのか、身動きが取れなくなることも知っています。

もしかしたら、うつ病で苦しんでいる人にはこの情報は届かないかもしれません。

しかし、その方に近しい人がこの記事を発見してくだされば、少しでも力になれるかもしれない。

数ある方法の一つとして、今回の記事を参考にしていただければ嬉しいです。

2020年にイタリアのカターニア大学で行われた研究をベースに紹介します。

うつ病のメカニズム

クルクミンがうつ病に有効と言われる理由は、うつ病のメカニズムをみるとわかります。

うつ病になると、脳の神経に炎症がみられます。

炎症とは、白血球やマクロファージなどの免疫細胞が菌やウイルスと戦っている状態です。炎症のときに腫れたり、痛みが出るのは免疫細胞が敵と戦っている証なのです。

うつ病は細菌やウイルスが
原因じゃないよね?

免疫細胞は、私たちの細胞を誤って攻撃しています。

原因はわかりませんが、免疫細胞が脳の細胞を攻撃してしまうことで、うつ病が発症している可能性かあるのです。

クルクミンは脳の炎症を減らすことで、うつ病を改善してくれるのでは、と期待されています。

実際、2020年にイタリアのカターニア大学で行われた研究でもクルクミンは、うつ病を改善しました。(2)

また、うつ病まではいかずとも常に漠然をした不安があるという方もいらっしゃいます。

クルクミンは、うつ病だけでなく不安症状にも効果がありました。

研究者は、このようにコメントしています。

標準治療とは、不安を軽減する抗不安薬の服用。または、不眠を改善する睡眠薬の服用などです。

こうした、標準的な薬物治療の代わりになるものではないということです。

しかし、この標準治療と一緒にクルクミンを飲むことで、うつ病が改善できる可能性があると研究者は主張しているのです。

確かに、うつ病の薬には、ふらつきや眠気など強い副作用が起こることがあります。

もし、薬を増やす代わりにクルクミンを飲むことができれば、有害な副作用を減らすことができるかもしれません。

もちろんクルクミンにも下痢や吐き気といった副作用があるので注意は必要です。

今はまだ研究段階。
今後、もう少し研究が進めば、うつ病の薬を増やすのではなく、クルクミンのような副作用が少ないサプリメントが本格的に選択肢に入ってくる未来があるかもしれません。


まとめ

以上、うつやクルクミンの人に伝えたいクルクミンの効果でした。

今回の続きの記事はこちら。

1本目は、ビタミンD欠乏症について。

必要な量のビタミンDを摂取できていない人が非常に多いです。ビタミンDは絶対に摂取しておくべき栄養素の一つ。

体内のビタミンDが足りないとうつ病の発症リスクが上がるといわれているからです。

そんなビタミンD欠乏症について知りたい方はこちらをどうぞ。

2本目は、高ホモシステイン血症について。

ほとんどの方がはじめましての単語だと思います。

この高ホモシステイン血症もうつ病の発症リスクを上げます。

日頃、偏った食生活をしている方は、高ホモシステイン血症の可能性があります。

そんな高ホモシステイン血症の予防方法について知りたい方はどうぞ。


クルクミンは、非常に不安定な栄養素。

食品からは形を変えてしまうため、ほとんど摂取することができません。

クルクミンをサプリメントで摂取するときは、吸収しやすいタイプかどうか、しっかり見極めてからにしましょう。

間違っても「ウコンの力」のような吸収効率が悪い製品は買わないように。

お金をドブに捨てていることになります。

Amazonや楽天、iHerbなどで調べると、

「高吸収」「吸収率○倍」などと商品説明に記載があると思います。

ちなみに私は、Doctor’s Best – 高吸収クルクミン を使用しています。

リンクを載せとくので、興味がある人はぜひ。


個人的には、iHerbの方が安いのでオススメです。
購入には、登録が必要です。
紹介コードを入れると割引になるので、もしよろしければお使いください。

登録には、こちらからアクセスしてください。


それでは、また次回の記事もよろしくお願いします。


参考文献

(1)うつ病 こころの病気を知る メンタルヘルス 厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_depressive.html

(2) Fusar-Poli L, Vozza L, Gabbiadini A, Vanella A, Concas I, Tinacci S, Petralia A, Signorelli MS, Aguglia E. Curcumin for depression: a meta-analysis. Crit Rev Food Sci Nutr. 2020;60(15):2643-2653. doi: 10.1080/10408398.2019.1653260. Epub 2019 Aug 19. PMID: 31423805.

https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/10408398.2019.1653260

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