写真表現とホワイトバランス
こんにちは、kazukame12です。
雑誌とかのホワイトバランスの説明って、スペック的な説明だけで…
カメラを始めた頃は…
何?電球のモードって青く撮れるの?
笑
そんな感じで、よけいに悩んだのを思い出したので、少し書いてみようと思います。
僕らの環境には、いろいろな光があります。
太陽の光、LEDや蛍光灯の照明器具とかいろんな“光源”があるのです。
これらは、明るさの他に、“ 色 ”の違いがあります。
カメラが、いろんな光の色でも、正しい“ 白色 ”をだせるように、白色のバランスをとることを、ホワイトバランスと言います。
これが、不安定だと、続けて何枚か撮ると、写真の色味が、少し変化してしまいます。
写真の色味って、意外と大事なんですよね。
撮影者が表現する方法の一つに、今回の“ホワイトバランス”があります。
抜け感のある爽やかな写真や、カラーシフトはもちろん、環境光を使って見えている世界観をそのまま写真にすることも出来る。
では、まず基本です。
ホワイトバランスのモード
メーカーによって、違いはありますが、僕が今一番使っている、NikonZ50(エントリーモデル)で、話します。
「自然光オート、晴天、晴天日陰、曇天、電球、蛍光灯、フラッシュ」
環境光に合わせて変えるモード
「 K(色温度設定)、PRE(プリセットマニュアル)」
ストロボの光の色温度や、自分で色温度を合わせるモード
そして「AUTO」オートモード。
AUTOも3パターンあります。
ホワイトバランスのモードだけで、こんなにあったら難しい!
と、思うかもしれませんが、全部を使う必要はないと思います。
ホワイトバランスの考え方
正しい白、正しい色で写すため。
僕たち人間の見え方に合わせた色で写す。
イメージを伝えやすくする効果。
※ カラーシフト。 これは、メインの光の色を変更して、その光を基準にホワイトバランスを設定することで、環境光の色温度を変化させる方法…まずは、ホワイトバランスを理解してからの方が良いので、またの機会に。
今回は、3.までにしましょう。
1. 正しい白、色、とは?
白い物が白く写ると言うことです。
カメラは、正しい白を撮ろうと頑張っています。
太陽の下でも、LEDの部屋の中でも、白く写そうとします。
それでも、違う白や色になるときがあるのです。
それを合わせる方法に、グレーカードがあります。
このカード現場で撮影しておいて、レタッチ(現像)で合わせるか、ストロボや環境光で撮影したカードの画像をカメラ本体に取り込んで、使う。
僕は、正しい白や、色で、撮りたいときに、カメラに取り込んで使うことが多いですね。
大きいカメラバックには、グレーカードが入ってます。
ミックス光のときにも、安定しますよね。
撮る段階で決めてしまった方が、バラつきもありませんから、ストロボ光や環境光が変わらない場所、ポートレートや物撮りは、PRE(プリセットマニュアル)を使うといいでしょう。
2. 見え方に合わせた色で写す
そのためにホワイトバランスを調整する必要がある。
作例で説明しましょうか…
左上のランプと、この部屋のダウンライトが、オレンジ色の電球色なのですが、その光を基準としてカメラが頑張った結果、青みの強い寒さを感じるキッチンが撮れてしまいました。
見えている色で撮ると、暖かさを感じるキッチンになりました。笑
カメラ任せも光によって、思う色にならないことを知っておけばカバー出来ますね。笑
3. イメージを伝えやすくする効果
例えば、美味しさを伝えやすくしたいとき
どちらが美味しそうでしょう?
1枚目のカメラの出したホワイトバランスの基準よりも、暖色に色温度を調整しました。
美味しそうに、見えると思うのですが?
(美味しかったですよ。)
2枚目の方は、カメラの出したホワイトバランスの基準よりも、寒色に調整していますが、食欲は出ないですね。
では…
1枚目 寒色の方が、機械の冷たく固いクールな感じが、個人的には合っていると思うので、寒色にホワイトバランスを調整しています。
2枚目 暖色の方は、写る“物”のイメージよりも、なんでしょうか…
昔に見た懐かしい機械と言う感じの表現のようにも感じます。
暖色に撮ることで、見る人の感じ方の一歩中に入るような感覚を僕は持ってます。
フイルム写真がエモくなるのも、この効果が一部あるのでしょう。
表現としてのホワイトバランス
「心や感情の距離感」
「物が持つ温度感」
これらは、ホワイトバランスで表現しやすいと、僕は感じています。
物理的な距離感は画角を変える方が、伝えやすいと思いますが…。
あなたは、どんな想いを伝えたいですか?
それがあるなら、考え方として、ホワイトバランスは、使いこなせたのと同じことだと思いますよ。
あ、機械の操作は、慣れてくださいね。笑
それでは、良い写真ライフを!