メンタルなんて鍛えなくていい
いきなりですが…メンタルを鍛える、メンタルが弱い、などの言葉を聞くと、とっても変な気持ちになります。
例えて言えば、「豆腐を鍛える」とか「りんごが弱い」とか「ひまわりは強い」なんてことを聞く感じに似ている。
じゃあ、「ひまわりのような強さのメンタル」という表現だったら。
これならしっくりくるんですよね~☺
メンタルとは鍛えるものでもなければ、全体論で弱い/強いなどと強弱で表現するものではないと私は思っています。この言葉がたくさんの人を打ちのめしているのでは、とも。
豆腐は確かに衝撃に弱い。でも好きなお味噌汁ランキングでは絶対上位だし、そもそもお豆腐が嫌いと言う人を聞いたことがない。お醤油はもちろんちょっといいお塩にオリーブオイルでも美味しいし、ごま油でもいい。(食いしんぼうか笑) でも栄養価だって豊富な植物性タンパク質で最強。ほらね、最強。
いや、今は打たれ弱いかどうかの話をしているので、栄養価を出すのは卑怯だよって声が聴こえそうなので、別の例えを出しましょう😊
空海が嵯峨天皇からプレゼントされた京都のお寺、東寺。そこにある五重塔は現存する最古の木造建築で、現在の建物で言えば16階くらいの高さ。
結構な高さですが、木造の強みを活かし結合部をしっかり固定しないor凹凸の組木にすることで上に行くにつれうまく力が分散される作りになっているので、めっちゃめちゃ地震に強い。もう一度言いましょう。「めちゃくちゃ地震に強い」のです。
しか~し、なんとこの東寺、4回‼も落雷などの火事で倒壊してるんです。
高さがある故の落雷、そして木造であることから火災には弱い…
もうお分かりですよね。全部に強いなんてありえない☺
だから自分にダメ出しして、辛い目に合う度にまだまだだと不屈の精神を持ちだし、どんなことがあっても折れない心を養うぞと誓わなくていいのです。私のメンタルは豆腐だからと泣かなくていいのです。
自分は何は平気で、何には繊細なのか。
ちゃんと自分でそれを知ること。それがとっても大切。
ひまわりはお日様には強い。いつもお日さまの方を向いて元気に咲き、周りの人を元気づける。でも台風のように強い雨風にあたると背が高い分、折れやすい。そもそもお花なので、花びらも葉っぱもつままれたらちぎれてしまう。
もしここで活躍したい、ここで頑張りたい、ここでチャレンジしたい。ということがあって、それをやるにはどうしてもこの部分は強くないと前に進めない、進みづらいという「心の持ち方」みたいのがあるのであれば、そこは何とかして解決するしかない。
でもそれは漠然とメンタルを鍛える!ということではなく、火災に強くしておくべきか、地震に強くしておくべきか考える、つまり鍛えるというより「考えること」が大切なのだと思うのです。
どうやったら構造改革ができるのか考える。
もしくは、構造改革せずに、星の王子様にでてくるバラのように「覆い」を付けてもらえばいいのかもしれないし、ね。
最善を考えること、それが「必要な力をつけること」なんだろうと思っています。
チームビルディングでも組織作りでもこの話は同様で、メンタルを鍛えるだとか、あの人はメンタルが弱いだので片付けるのはとっても簡単ですが、メンバーの「状態」「うまく扱えている資質」「どんな補助があれば安定するのか」「何があれば加速するのか」などなど知ろうとすることがほんとに重要なんですよね。
それは一朝一夕では、難しい。
「だから3分でできるチームビルディング」って本は存在しないし、「明日から変わる組織」って本も存在しないのだと私は思っています。
テクニックと違って愛と感性はゆっくりしか作用しないけど、ゆっくり作用したらそんじょそこらでは崩れない何かが必ず生まれる!
そう信じています☺