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MAGIC HOUR
「間に合うだろうか」
どうしても、3人でもう一度行きたい所があったのです。
「一緒に行く?」
10時過ぎに、自宅を出た私たちは、高速に乗りました。目指すのは、城です。隣には、息子が座っています。景色を眺める横顔は、昔と変わらない…かな。
サービスエリアは、いつもの所です。
スキーや釣りに出かけるときに、必ず立ち寄ります。どこでもよいのですが、何故か同じ所で休憩したくなるのです。
山道を抜けた一瞬、海が見えるコーナーがあります。息子が好きな、コーナーです。が、寝ていました。
「昨日も、遅くまで起きていたか」
「起こさず寝かせておこう」まあ、大人なのですが…
息子が、小学1年生の頃、「城」にハマリました。週末には、あちらこちらに出かけました。
彦根城、安土城址、姫路城、岐阜城、和歌山城、犬山城、二条城、伊賀上野城…そして、地元のしろやまへ。
その中でも、何故かこのお城に惹かれるものがあったのです。あの、飾らない佇まいに、風格を感じます。
間に合いました。
沈みかけた陽に映し出された、丸岡城。18年ぶりです。
「また来ましたよ。3人で。」
マジック・アワー。特別な時間になりました。
もう一度、行きたいな。
☆スキーの季節がやってきますね。よろしければ、ご覧になってください。