深夜のチョコレート|詩
甘い甘いもの
何も気にせず
不安も心配も
恐怖も疑心も
何もかもを忘れて
バクが夢を食べる様に
私も甘いものを
何も気にせず
ただ溺れる様に
ただ無心に食べて
そして満ち足りた
幸福感だけ
抱き締めて
静かな眠りにつきたいの
不安で仕方ないの
不安から上手く眠れない
呼吸が浅くて
もう何が不安で何が憎いか
消えて欲しい
私を醜くさせる
私の彼はあなただけ
あなただけ
甘い夢が見れないから
今夜も一人で夜空を見上げる
流れない涙
眠れない闇
置いてきぼりの少女
解けた三つ編み
揺れるスカート
高く舞い上がったブランコから
見えた夏の空は笑っていた
私を呼ぶ様に輝いていた
真っ赤な向日葵
夕焼け空
日焼けしたプールの帰り道
初恋
もう思い出せない君の声
私は今も変わらずあの頃のまま
何も変われずにあの頃のまま
睡眠障害 不安障害 双極性障害
全部甘いチョコレートに溶かしたい
ブラックコーヒーと一緒に飲み干したら
私は解放されるかな
チェシャ猫の柄に見惚れて
大事なAnswer聴き逃したの
もう見えない月
届かない眠り
蝶が眠りの蜜を吸う
今夜もバクは訪れない