貴方の願い|詩
「貴方の願い」
私の自由ならそこにある
昼間は檻で見世物
夜は煌びやかな
テントの中で舞うこと
それだけが私の生きる意味
怖くて先に進めない綱渡り
それでも周りの野次に
背中押され歩き出す
本当は嫌なの 怖いの
泣きたい けれど泣けない
だって私は強いと思われてるから
弱い子振る事許されない
ショーが終わったら 誰も私を見ない
私は枯れた花に戻る
冷たく錆びた檻に指を這わす
現実なんてこんなもの
いつの間にか貴方が現れ
触れた指先から生が蘇る
私の両翼をあげる
だって 私の自由ならそこにある
私の生きる意味が分かったから
貴方の胸の奥にずっとあったと
知ったから
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