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ガラスにまみれた部屋

ヒステリックな叫び声と小さな怪獣の泣き声で目が覚める。ドンッと何かが落ちた音と何かが転がっていく音。それに比例するかのように大きくなる小さい怪獣の声。上の階に住む家族の朝まで生テレビ。いや、朝まで生ラジオか。またやってるよと少し笑って私はもう一度目を瞑る。

目を閉じてみると目の前には笑い合うカップルがいた。幸せそうにお腹を撫でて男の子なんだと笑い合っていた。私の口元もつい綻んでしまうほどに幸せそうな二人。何をきっかけに関係が破綻してしまったのだろうか。

目を開けてもそこには誰もいない。
暗闇に木目調の板が広がっているだけ。

あぁ、これはすべて私の妄想の産物。

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