雪野しずく

散文詩を書くことが好きなしがない大学生

雪野しずく

散文詩を書くことが好きなしがない大学生

最近の記事

初恋の人

365日のうちたった2日だけあなたに会える 朝から晩まであなたを堪能できる2日間 ずっと好きだった初恋の人 あなたが剥いてくれたりんご 少し不恰好なうさぎの形がとても可愛かった 「ねえ知ってた?うさぎって寂しくても死なないんだって」 うさぎが寂しいと死んじゃうなんて話、幼い私は知らなかったよ 優しくてかっこいいくせに案外だらしないところもかなり天然なところも全部愛おしく思ってたの この間久しぶりに撮ったツーショット 知ってた?あなたと写真撮ったのなんて16年ぶりだよ フィ

    • 将来の夢

      “君たちは受験生” 大学2年生になった私に降りかかる教授の声。 教員採用試験が来年に迫った私たちはどうやら受験生らしい。 しかし正直なところ、3年後の自分が何をしたいのかなどよく分からない。 指導案を書く日々。板書計画をする日々。 初めてやった模擬授業でダメ出しを食らって少しだけ落ち込んだ日。 余計に分からなくなった、自分が何をしたいのか。 なんとなく自分を見失ってしまったから。 小学生の頃からの漠然とした夢だけで生きてきた自分。 それは建前だけで生きている夢。 学生で居ら

      • 見上げた空に涙が散った日

        私が死んだら川沿いに屍体を埋めてください。 そして同じ場所にあなたを植えてください。 私を吸って顔を背けたあなたにどうしたのだろうと上を見上げると、そこには薄いピンク色に頬を染め上げたあなたがいた。 綺麗と口に出した私に少し拗ねたあなたは首を振って涙をこぼす。 照れて真っ赤になった目尻もその言葉に未だ慣れない君もこれ以上ないくらいに可愛くて、ずっと見ていたいと思った。 でも可愛いと口に出したら今度は顔を真っ赤にして怒り出すから、ここは我慢しよう。 まだあなたの顔を眺めていた

        • ガラスにまみれた部屋

          ヒステリックな叫び声と小さな怪獣の泣き声で目が覚める。ドンッと何かが落ちた音と何かが転がっていく音。それに比例するかのように大きくなる小さい怪獣の声。上の階に住む家族の朝まで生テレビ。いや、朝まで生ラジオか。またやってるよと少し笑って私はもう一度目を瞑る。 目を閉じてみると目の前には笑い合うカップルがいた。幸せそうにお腹を撫でて男の子なんだと笑い合っていた。私の口元もつい綻んでしまうほどに幸せそうな二人。何をきっかけに関係が破綻してしまったのだろうか。 目を開けてもそこに

          ラストティーン

          さよなら18歳の私。おはよう19歳の私。 早いものでもうラストティーンを迎えた私。 そもそもお前の年齢を知らんわ!って感じですよね…笑 振り返るとこの一年、泣いて泣いて今までよりも希死念慮に悩まされてきたと思う。 18歳になってすぐ母の肺に癌が見つかったこと、受験に失敗したこと、県内の大学を選ぶか東京の大学を選ぶかの瀬戸際で県内の大学を選んだこと。 一気に多くの決断を迫られて、逃げたくて逃げたくてずっと逃げ出したかった。 夢を諦めることがこんなにも辛いだなんて想像も出来なか

          ラストティーン

          星降る夜、君とふたりで

          季節が移ろうように人の心も移ろいやすい なんて誰が言ったのだろう。 夢の中での久しぶりの逢瀬。 鏡の前で1人、未だ恋焦がれているあなたの ことを思い出していた。 空が濁った日。 「ごめん。今日はオリオン座見えないね。」 まるで自分が星であるかのように謝るあなたを見て、私は声を出して笑った。 それにつられて笑うあなたの耳はまるで、赤く 熟れた野苺のよう。 「食んだらどんな味がするんだろうね。」 「右に生っているのは少し酸っぱくて左に生っているのはちょうどいい。食べ頃だよ。」

          星降る夜、君とふたりで

          東京

          東京ってすごい。 私の住んでる街じゃ1時間に1本しか来ない電車も東京だと5分も満たないうちに来るし。 それに終電が12時ぐらいまであって夜遅くに人がごった返す車内もこれまた新鮮だった。 人ごみの中で1人立ち止まってみる。 誰も私を振り返らない。 皆がそれぞれの道を歩いている。 信号が点滅し始めた。 足を早める人を横目にゆっくりと踏み出した右足は、もう歩みを止めなかった。 今の私はどこへ向かっているのだろう。 目的地も分からずに歩き続けた。 私はこの街で働くことはないだろう

          ダイタクさんとの出会い

          読んでくださりありがとうございます。 今回もお笑いについて語っていきたいと思います。 ダイタクさんにハマったきっかけは前回軽く書いたので省略させていただきます。 ダイタクのお2人は見れば見るほど、知れば知るほど好きになっていく魅力しかない芸人さんだと思う。 5分違いの双子。一卵性。兄がいる。 父はプロボウラー。 双子の兄の大さんは少し受け口で鼻の所にほくろがある。 双子の弟の拓さんは左の目元にほくろがある。 私の最初の見分け方はほくろと鼻だった。 大さんの方がちょっと鼻が

          ダイタクさんとの出会い

          お笑いが私にくれたもの

          読んでくださってありがとうございます。 今回の題材はお笑いについて。 小さい頃からお笑いが好きで、地元のショッピングモールに営業で来ていた芸人さんのライブによく行っていた。 でもいつからだろう。 私のお笑い熱が冷めたのは。 でもいつからだろう。 私のお笑い熱に色が戻ったのは。 再燃のきっかけは和牛さんのM-1だった。 こんなに面白い漫才師がいるのかとあの時の衝撃は今でも忘れられない。 和牛さんの面白さを知ってからというもの、お笑いがまた好きになった。私を幸せにしてくれるも

          お笑いが私にくれたもの

          好きの定義

          始めたてのnoteでスキを貰えることがこんなにも嬉しいなんて思わなかった。 スキをくださった方、読んでくださった方ありがとうございます。 枕はここらにしておいて本題に入ろう。 私の好きの定義は周りの人とは違うと思う。というより、自分自身が多少変わっているのだと思う。食べ物で言えば、とうもろこしは好きだがコーンは嫌い。「何が違うんだ」って思ったそこのあなた。これはただのわがままでしかない。 私はオカルトが好き。都市伝説が好き。でもUMAとか未確認生命体は好きではない。という

          好きの定義

          はじめまして

          はじめてのnote。なんとなく暇だったから始めてみた。ただの自己満でしかないが、誰かの目に留まってくれたら嬉しい。 ここで簡単に自己紹介をしようと思う。 田舎のしがない大学生。女。上京を夢見たが叶わず地元の大学に通っている。 大学4年間、言い続けようと思う将来の夢は漫才師。これくらいの夢は見ていたい。漫才がしたいと思うほどにはお笑いが好き。(これもおいおい書いていければとは思う。) 好きな食べ物は…なんだろう。咄嗟には思い浮かばない。 これといった自己紹介もなければ書き

          はじめまして