【私の仕事】 忘備録(30)国際詐欺 『被害は心、お金ではない。』
◆この記事の内容:
詐欺師をからかっているときはとても楽しいことを書いています。
一番大きな被害は『心』
note記事【私の仕事】 忘備録(29)まではバカなことを書いた。ミニタリ―詐欺にしろ、何にしろ、被害はお金ではない。「心」だと思う。
金銭的被害が少額だった場合、被害者に対して、人は慰めるために「まあ、ちょっとしたお金ですんでよかったね」と言う。でも、被害者の本当の被害は気持ち、「心」ではないのだろうか。
信じていた人に騙されたことが原因で人間不信になったり、精神的に病んだり、あとの人生に影響している人は多い。この傷んだ心がすっかり治るんだったら、被害額と同じ金額を出してもいいと思う人もいるらしい。
同僚の彼女
これを聞いて、僕は納得する。それは、僕は30歳のときには、とっくに結婚して子供もいた。しかし、同じ歳の同僚がまだ結婚していないけど、とても綺麗な彼女と何年も付き合っていた。
同僚には申し訳ないが、男前ではない。お金持ちではない。彼女は6つ下で若くとびきりの美人。目と鼻の一部だけほんの少し整形していた。
スタイルは抜群だ。同僚より背が高い。誰が見ても同僚とは不釣り合いだ。彼はとにかく自慢だ。借金してでも高価なものをプレゼントしていた。彼女のお母さんの入院費用も出していた。
多分、嘘だ。普通に考えて彼女には彼氏がいるはず。お金は彼が使っているのだろう。
その同僚とは会社帰り同じ電車なので、お互いよく話はしていた。ある日、意を決して同僚に言った。「悪いけど、お前、騙されてるよ。」
すると、
「あたりまえじゃん。わかってるよ。あいつ、子供もいるんだよ。」
「!!!!」
「病気のお母さんと住んでることになってるけど、お金はどっかでつまんでるか、彼氏へ渡ってんだろな。」
「それでも付き合うか。」
「まぁ、いい車乗って見せてるような気分だよ。俺はそれでいんだ。結婚する気はないから。」
すごい。そんな発想はなかった。僕はある意味感心した。
これ、本人がわかっているから心に傷はつかないかもしれないけど、分かってなくて、事実を知ったら、相当ショックだろうし、騙され続けた金銭のことは諦めることができても、傷ついた「心」を変えることはすぐできないと思う。
そして、もっと「心」が傷つくのは、ロマンス詐欺ではないだろうか。
ロマンス詐欺
主にインターネット上の交流サイトなどで知り合った海外の相手を言葉巧みに騙して、恋人や結婚相手になったかのように振る舞い、金銭を送金させる振り込め詐欺の一種。
国際ロマンス詐欺、国際恋愛詐欺、このnote記事でも書いた「ナイジェリア詐欺」もこれに含まれる。
米軍男性➡日本人女性だけではない。米軍女性➡日本人男性もある。
「信頼していた人に裏切られた。」「結婚するつもりだった人が、詐欺師だった。」など大きな精神的ショックを残すことがこのロマンス詐欺の特徴。
詳細については、次の忘備録(31)国際詐欺 『被害は心、お金ではない。』まとめ につづく。。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として書いています。