【私の仕事】 忘備録(74)アフリカ地域担当の営業マン
◆この記事の内容:
「アフリカで靴を売る話」について書いています。
【私の仕事】 忘備録(73)台湾人エミリさんと「奈良の物件調査旅行」 からのつづきです。
「🌸の季節は終わったけど吉野山の金峯山寺にでも行ってみよう」ということになった。エミリさんの軽自動車で吉野山を登って行った。小さい国産車だけど、4輪駆動だ。急な坂道もすいすい走る。🌸の季節は、この坂道も車で渋滞するんだよと話しながら上がって行った。
吉野神宮
金峯山寺(きんぷせんじ)に行く途中に、【吉野神宮】がある。立ち寄って、参拝した。僕とエミリさん以外、参拝している人はいなかった。静かで気持ちのいい神社。iPhoneで撮った。手振れ防止のジンバルを持ってくればよかった。
金峯山寺
金峯山寺に着いたら、参拝した後に「柿の葉寿司」を買って帰ろうと思っていた。ところが、残念なことに、お店はどこも閉まっていた。コロナの影響で自粛しているのだろう。
金峯山寺のところに到着して、車を停めようと有料の駐車場を探したが、閉じていた。休んでいるようだ。
仕方ないので、勝手神社のところに路上駐車して、歩いて金峯山寺へ行って参拝した。お参りしている人もほんとに少ない。
アフリカで靴を売る話
今回の奈良調査は、エミリさんと「社寺仏閣巡り」のようになってしまった。
市場がないと思われる地域に対して、ポジティブにとらえるかネガティブにとらえるか、マーケティングは、やっぱり「様々な方向から【考え抜く癖】をつけることが大切だよね。」
なんて、、、偉そうに、エミリさんと話していた。
下記に書くのは、ビジネスでよく使われる有名なたとえ話。アフリカに進出した「靴」会社の話です。
靴を売るA社。
国内市場が飽和していたため新たな市場を探していました。
A社は靴を売るためにアフリカに進出しようと思い、現地にセールスマンを派遣しました。
そこでA社のセールスマンは、目を丸くして冷や汗をかきました。
「なんだここは!みんな裸足じゃないか。靴なんか売れるわけないじゃないか!」
A社のセールスマンは直ぐ、会社に電話をして報告します。
「すみません。ここの市場は全員裸足ですよ。靴なんて売れません!」と。
こうして、この会社はアフリカへの海外進出をあきらめました。
しかし、そんな中、海外進出を行おうとしている会社、B社がありました。
同じように視察をするために現地にセールスマンを派遣します。
すると、数日後、そのB社のセールスマンは会社に電話をして報告します。
「この市場は無限大です。全員が裸足なので、みんなが靴を履くようになればものすごい売り上げになります。さっそく、ケガを防止したり、足の疲れを軽減したりする『靴の効果』をこの場所で啓蒙していこうと考えています。」
この話をエミリさんにしたら、よく知っていた。
アフリカ諸国・政府開発援助案件の調査
現在のアフリカでは市街から離れた地区でも靴は履いている。下記は10年以上前にODA案件(日本の政府開発援助)で、防災プロジェクトの仕事でアフリカへ出張したときの写真です。
例えば、タンザニアの首都ダルエスサラームから郊外も調査出張しましたが、靴を履いていない人たちとは出会うことはなかった。
アフリカへ初めて出張する前に、新規案件発掘が目的だったので上司が「靴の営業マン」の話は教えてくれたのを記憶している。
現地大使館の方とミーテイングの後、雑談でこの話をしたら、「君はアフリカをバカにしているの?」と叱られてしまった。
■ ODAの現状 👇
日本は、1954年にコロンボプランに加盟して以来、ODA
を実施し、1991年から2000年の10年間は、世界第1位の
ODA実績をあげました。しかし2001年を境に、2005年に
一時的に増加したものの、日本のODA実績は減少傾向にあり
ます。2008年(暫定値)は、対前年比21.9%増と3年ぶりに
増加に転じたとはいえ、米国、ドイツ、英国、フランスに続く第
5位にとどまっています。国民総所得に占めるODAの割合
(対GNI比)でみても、日本は0.18%で、これはOECD-DAC
加盟22カ国中21位という順位です。
「黄熱予防接種」と「コレラ予防接種」を同時に打つ
当時、アフリカへ出張のとき、事前にこれを打たなければならなかった。
(アフリカ出張は、東京で暮らしていた頃なので、有楽町線の有楽町の駅近くの病院で打ってもらった。)
国際振込詐欺 「ナイジェリアからの手紙」
アフリカの各国に出張し、仕事をしていたとき、「ナイジェリアからの手紙」が、当時勤めていた会社によく届いた。これは典型的な国際詐欺の手紙です。
世界的には現在でも、これに騙される人が多いらしいです。実際、今年の初め、フェイスブックのメッセンジャーから友達申請をしてきたので、わざと騙されて、詐欺師を懲らしめてやった実話を下記noteに書いています👇
少しでも何かの参考になれば幸甚です。
【私の仕事】 忘備録(23)国際振込詐欺 1「ミニタリ―詐欺」~(28)国際振込詐欺 「ナイジェリアからの手紙」に書いています👇
「奈良の物件調査旅行」について
さて、話は台湾人のエミリさんとの話に戻ります。
朝から夕方までずっとエミリさんと一緒だったのでたくさんいろんな話をした。
アフリカ諸国で仕事をしていた話には、エミリさんはとても興味を持って聞いてくれた。
それでも、有名な「アフリカで靴を売る営業マンの話」についてはエミリさんも知っていた。
僕がエミリさんの話の中で興味をもったのは、エミリさんが滋賀や京都でメンズエステ店を経営していたときのトラブルや苦労話。
大阪府警と奈良県警には現職の身内がいるので、もし何かあったら少しくらいは協力できるけどど、滋賀県警と京都府警にはまったくコネがないので無理。
それに、もし、風俗店許可を取らないで経営していたら、協力できないので、エミリさんからは話を聞くだけにしておいた。
やっぱり、女性がオーナーとして男性客専用のメンズエステを経営するのは、簡単ではないと思う。
奈良の物件調査は失敗
今回の奈良の物件調査については、失敗です。
奈良市郊外の場所でメンズエステ店。大阪と比べると当然、僕の知る限りそんな店はありません。エミリさんの目の付け所はいいかもしれない。大阪に比べて店舗の賃貸料もびっくりするほど安かった。でも、エミリさんは店の内装をワンランク上の凝ったデザインにしたい。
こうなると、奈良県内の設計会社ではなく大阪の特殊デザイン専門の設計会社に依頼することになり、資材も大阪や東京、または輸入することになり、エミリさんと一緒に費用を試算してみると、大阪でメンズエステ店をオープンしたときより大きなコストがかかる事がわかった。
エミリさんも少しは妥協しないと。。。
僕:「やっぱり、居抜き物件を探すべきだよ。僕の取引先で、エステ店を売りたママさんがいるから、今度、紹介するよ。」
エミリさん:「わかった。もう一度よく考えてから、新しいビジネスを一緒にやりましょう。」
コロナウイルスは秋か冬には再発するだろうと予測されている。仕事が減ってエミリさんの焦る気持ちは分かるけど、こういうときこそ、焦ってはいけない。慎重にいこう。
この数か月後、台湾人エミリさんとではなくて、中国人のエステ店のママさんと、「GOTOトラベル」で再び、奈良に旅行することになります👇
トヨタのクラウン・アスリートを買いたいエミリさん
奈良からの帰りは、エミリさんの運転で僕の自宅まで送ってもらった。その帰る途中、エミリさんがおもしろいことを言い出した。
エミリさん:「この車、気に入っているけど、ハンドル切るとき変な音するの。車を買い替えようと思うの。」
僕:「なんの車、買うの?」
エミリさん:「トヨタのクラウン・アスリートハイブリッド。色はホワイト。もう決めてるの。」
僕:「新車で買う?」
エミリさん:「中古でもいいよ。」
僕:「じゃ。知り合いの中古車扱ってるショップあるから、ちょっと寄ってみる?」
僕はそのショップで営業マンをエミリさんに紹介してあげた。ちょうど白のアスリートハイブリッドが2台、展示してあった。中古車でもさすがに値段は高い。ダウンサスになっていてフロントスポイラーが地面とスレスレだ。田舎の山道や踏切を通るのは無理。
でも、エミリさんは、その白のアスリートがとても気に入った感じ。営業マンから名刺をもらって、後で電話すると言っていた。
たぶん、エミリさんは、白のアスリートを近々、買うと思う。買ったら、僕に見せにくるだろう。
トヨタ・アスリートについて個人的な話
アスリートについて、ちょっと個人的なことを書きます。
K県の友達が同じアスリートの黒を持っていて、それを一時期タダで貸してくれていたことがあった。速いし安定性あるし、一度も不具合はなかった。さすがトヨタ。
その友達は現職の警察官。といっても署では部長クラス。当時、最高仕様のクラスのアスリートの展示品(試乗車)を750万円で購入。
警察の部長クラスって、こんな車を気軽に買えるのかと感心した。
なぜ、友達がアスリートを貸してくれたかというと、BMWを買ったから。どこにそんなお金がある?何かヤバイことをしてなければいいけど。
一度、彼と彼の直属の上司と3人で、K県内の食事会に行くために友達がアスリートを運転していたときの出来事。僕は助手席。彼の上司は、「やっぱアスリートのシートは広いなあ」と言いながら後部シートで、ふんぞり返っていた。
彼の直属であるその上司は、311震災のとき、関西地方の警察から応援ということで震災直後にすぐ現地に入り、大規模簿な隊員たちを迅速に指揮し、大きな功績を上げて、署長を超える肩書になっていた。ニュースでも取り上げられ、TV番組にもよく出ていた有名な人。
その人を含め、僕と友達、計3人が食事するところへアスリートで向かっていた。出発してから数分経った頃、アスリートのナビゲーションの画面に「至急、車を停止してください。」というメッセージと警告音が鳴った。
友達:「こんなメッセージと警告音、初めてや。とりあえず、車、停めるわ。」と言って、車をコンビニの駐車場に停車させた。
友達の上司:「ちょっと待て、この辺りにトヨタのデイーラーがあるんや。俺が電話したるわ。」
僕は、へえ、さすが、危機管理ができる人、行動がはやいと感心した。
ところが、携帯で話している内容を聞いてびっくり!なんと、トヨタに電話してるのではない。非番の部下に電話してるのだ。
友達の上司:「おい、ちょっと悪いけど、調べて欲しいんや。」
うわ~っ、めっちゃ偉そうに指示してる。。まさに体育会系。
僕の友達:「先輩、ちょっと待ってください。そんなん、せんでもいいですよ。今、アスリート自身が車の状態を調べてるから。」
友達の上司:「ほんまに?アスリートが自分で調べるの?」
僕の友達:「そうです。このアスリートは賢いんです。もし本当に故障やったら、デイーラーの地図と電話番号も、このモニターに表示されますから。」
友達の上司:「すげーな。これ、アスリートで一番高いやつやろ。」
友達:「えぇ、まぁ。試乗車買ったんですけどね。」
友達の上司:「それでも800万くらいしたんやろ。」
友達:「あっ、表示されました。大丈夫です。原因分かりました。先輩、もう少し真ん中に座ってください。片側に重量がかかり過ぎてるんです。日頃、後部シートには誰も乗せることないんです。」
友達:「先輩、今、体重90キロ越えてるでしょ。」
友達の上司:「もう100キロ越えてるで。」
友達:「片方の車輪にかかる重力が日頃と違うことをアスリートが「異常」と感知したんです。それでアラーム音がなっただけです。」
アスリートのすごさにも驚いたが、最もびっくりしたのは、彼の上司の部下の使い方だ。こういう組織はプライベートっていうものはないんだなぁ。
自分も若いサラリーマン時代、社宅に入っていました。上司も同じところで暮らしているので、仕事以外のことも相談に乗ってくれたし、遊びに連れて行ってくれたり、ご馳走してもらったりしたけど、24時間ずっと一緒なので、正直なところ苦痛だった。
彼の上司の態度を見ていて、自分のサラリーマン時代のことを思い出した。
【私の仕事】 忘備録(75)『大阪の街』ブギーマンへつづく。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
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