【私の仕事】 忘備録(63)子供の交通安全ノベルテイ制作
◆この記事の内容:
子どもの交通安全のために何かできないかと試行錯誤することを書いています。
【私の仕事】 忘備録(62)「チャイエス店」と初めての取引 からのつづきです。
チャイエス「S」の以前の店「Y」
この中国人ママのメンズエステ(チャイエス)の店、「S」をネットで調べてみると、以前は、「Y(仮称)」という店名で、中国籍か韓国籍の女性がオーナーとして経営していたが、摘発されたらしい。ネットの口コミでは、特別なサービスをするのでかなり人気があったようだ。
後で分かったことではあるが、実際は摘発ではなく警察からの数回にわたる「警告」があったため、自主的に店を閉めたらしい。これは、その後、この店を買い取ったママさんと僕の友達でメンズエステを日本橋で経営している中国人ママさんから直接聞いたこと。
従業員1号を呼び出す
さて、現在の「S」の特別サービスはどんなことをするのか、パティシエに調査させてみようと、夕方に事務所に来るようにラインで連絡した。
仕事を途中で切り上げたのか、サボってきたのか、従業員1号のパティシエは午後2時に事務所にやってきた。
僕は「s」という少しあやしい店のママさんから広告の仕事を受けたこと、その店に客として調査に行ってほしいことなど、従業員1号に話した。
調査依頼については、パティシエは即、「了解です。」とのことだが、なんだがあんまり嬉しくないようだ。
交通安全のノベルティグッズ
パティシエは「社長、そんなことより、子どもの交通安全のノベルティグッズ制作の件、どうなってるんですか?」と言ってきた。
ああ、そうだ、完璧に忘れていた。ボランティア活動で市の団体から依頼されてたなぁ。。
僕は「ノベルティ制作会社を市内でみつけて、格安でつくってもらえることは約束してもらっているよ。でも、どんなものを作ってもらうのか、こっち側のアイデアが決まらない。小学校の校長や教頭とも打ち合わせしなければならないし。。一応、警察にも協力してもらってるんで、担当の人にも制作の前に見せる必要あるし。。関係者が多過ぎて調整に時間がかかるんだよ。。」と言い訳した。
これまで、小学生に交通安全啓蒙活動で渡されていたものは、「交通安全」と書かれた鉛筆、定規、下敷きだ。昔、僕が小学生だった頃と何も変わっていない。しかも、現在の子供たちは「鉛筆」を使うのか?
はっきり言って、この手の製品を新規で開発するには、様々な方面から検討が必要、小学生に配る、使うとなると安全面はもちろん、衛生面、意匠権、道徳面からも。。
平凡なアイデア
パティシエ「社長、いいアイデアがあるんです。」
交通安全と記したケーキやクッキーとでも言い出すかな?基本的に食べ物を子供たちに渡すのは、衛生面や食品の規則があって難しいぞ。。。と思いながらパティシエからのアイデアを聞いた。
パティシエ「”こばん”なんです。小判!」と言いながら、樹脂製のおもちゃの小さな小判をカバンから出した。お菓子のおまけだ。
「これに蛍光塗装して、夜は反射するようにするんです。そして小学生のランドセルやカバンに貼ってもらう。この小判には、バージョン違いも何種類か制作し、子どもたちがコレクションもできるようにするんです。」
「???」僕はよく分からないけど、考えてくれていたパティシエに感謝した。自分はこの件を忘れていたから。
でも、、おもちゃの小判を使った「交通安全」のキーホルダーを、どこかの県の高速道路のサービスエリアの売店でみたことがある。
そのことはパティシエには言わずに、続けて彼の説明を聞いた。
奇抜なアイデア
パティシエ「で、子どもたちに配る方法、配り方が重要なんです。こんなおっさんたちが、学校で交通安全を説明して、子どもたちに配っても盛り上がらないですよね。」
その通りだと思う。予算があれば、GPS機能がついて、親のスマホなどへ位置情報が分かるノベルティの方がいいに決まっている。今の子供たちは、昔の子供とは違う。タダのものでも機能的でないもの、面白くないものには見向きもしない。
僕「どうやって配るの?」
パティシエ「僕たち、おっさんが配るんじゃなくて、アイドルを使うんです。」
僕「アイドルって、芸能人?けっこうお金かかるよ。」
パティシエ「だから地下アイドルを使うんです。地下アイドルの友達もたくさんいるし、そっちの方面、強いんです!日当として数万だけ僕から渡しておきますよ。」
地下アイドルか、、僕にはまったく未知の世界だ。。YouTube動画でしか観たことがない。。。そもそも地下アイドルに興味はないからだ。
パティシエは、地下アイドルの生写真のアルバムをカバンから出して見せた。若くて美人ばかりだ。僕が日頃、関わっている中国メンズエステの従業員の子も若くて綺麗なアイドルのような子も多いが、雰囲気がまったくが違う。。。
アルバムを見て「この子、いいねぇ」と指さし、僕は自分が紹介してもらうような妄想になり、テンションが上がってきた。
パティシエ「あっ。この子は今、忙しいから、こっちの子にしますね。今からラインで依頼してみます。」
パティシエは仕事がはやい。いいことだ。
水着姿
パティシエはさらに説明を続ける。「それでね。もう夏が近いし暑くなってくるでしょ。地下アイドルに水着姿で配らすのです。」
僕「ええ? 交通安全のノベルティを水着姿の地下アイドルが子供たちに校庭で配るの?」
パティシエ「そうです。そして、その様子を撮ってYouTube動画へ投稿するんです。」
僕「水着、いいねぇ。でも、あの教育員会の人、女性だよ。会議で話したことあるけど、すごく硬そうだったぁ。大丈夫かな。どうやって説明しようか。なぜ地下アイドルなのか、なぜ水着なのか。。。その必要性。。とにかく
今度、会うことになってるので、意見、聞いてみるよ。この件はそれから動こう。」
メンズエステ「S」の店を調査させるポイントをパティシエに詳しく指示するつもりだったが言えずじまいになってしまった。
【私の仕事】 忘備録(64)チャイエス「S」店の調査開始 へつづく。。。
*このnoteで書いてある記事はすべて実話です。「忘備録」として自分のために書いています。
◆ご注意:一部の記事はnoteのシステムによって18歳以上向けに分類されていますが、すべて18歳以上向けです。
よい子の皆さまは読まないでくださいね。
■ 中国人メンズエステ店については、下記👇note記事をご参照ください。