マガジンのカバー画像

男!保育士奮闘記☆子どもは宝です

61
脱サラしたヒロが保育士として児童養護施設で働くことになった。 子ども達と生活する中でふとしたやり取りの中に大切な【教訓】を見つける。 夢を見つけて一歩を踏み出すヒントがきっと…
運営しているクリエイター

2022年7月の記事一覧

第三十七話【辞令】(Vol.361-370)

第三十七話【辞令】(Vol.361-370)

Vol.361
(寝なきゃ!寝るんだ!)
と思えば思うほど
目が冴える。

なぜだろう。

仕方ない
体だけは休ませるか。と
腹をきめ

上を向き大の字になって
ぼーっとする
ぼーっとし続ける

すると
いつの間にか眠っていた。

Vol.362
スッキリとした目覚め?
今日は土曜日

福祉会の辞令交付式だ
いよいよである。

幸い酒は残っていない。
よしっ。

サクッと起きて
身支度を整え、

もっとみる
第三十六話【入眠】(Vol.351-360)

第三十六話【入眠】(Vol.351-360)

Vol.351
そんな話体もないじゃれあいが続いたあと
夕食となった。

その日は特に大きな出来事もなく
食事、入浴、学習時間をこなして

おやすみ行事となり
仕事を終えた。

いよいよ明日は
福祉会の辞令交付式だ。

いわゆる、入社式のようなものである。

福祉会の職員が一斉に集まる
大切な日だ。

Vol.352
その日の夜のおやすみ行事
子どもたちを前にして伝えた。

「明日、兄ちゃんは辞令

もっとみる
第三十五話【握飯】(Vol.341-350)

第三十五話【握飯】(Vol.341-350)

Vol.341
入ってきたお金が
増えたお金と勘違いしてしまうところが
好きなのだ。

(だからと言って使っていいものではないが)

精算を終えると
少しの休憩を取ることができた。

軽く昼食を済ませ、
子供達が戻ってくるまで
自分の部屋でゴロンと横になる。

(あと2時間ぐらいだな)

Vol.342
気がつくともう15時。
子供たちが続々と帰ってくる。

慌てて受け入れ準備。

ここまで大きな

もっとみる
第三十三話【運転】(Vol.321-330)

第三十三話【運転】(Vol.321-330)

Vol.321
今、この仕事について
オカンの気持ちがわかるような気がした。

子供は先のことを考える力がまだ十分ではない
その分、大人がその道を指し示してやるのではあるが

あまりに口を出しすぎてもいけない。

すると、指示待ちの子に育ってしまうからだ。

適度な距離と間隔が求められる。

Vol.322
ただし、今のボクに
そんな距離感を考えている余裕はなかった。

(とにかく早く出さないと!

もっとみる
第三十二話【登校】(Vol.311-320)

第三十二話【登校】(Vol.311-320)

Vol.311
おばちゃんのアイスコーヒーをいただきながら
燻らす一服は格別だった。

まだ弁当を詰めただけなのに
1日のでかい仕事を終えた気分だ。

いかんいかん。
もうこんな時間。

子供たちを起こさないと

コップをさっと洗って
おばちゃんにお礼を言い
食堂を後にした。

さぁ
“起こす“戦いだ!

Vol.312
居室に戻ったボクは
まずはカーテンを開ける。

う〜ん
気持ちがいい。
朝日

もっとみる
第三十一話【早朝】(Vol.301-310)

第三十一話【早朝】(Vol.301-310)

Vol.301
「おはようございます」
声をかけて食堂に入ると

安井のおばちゃんが出勤していた。

「おはよう兄さん」

コンコンコンと
大根を切る音とテンポが心地よい。

味噌汁を作っている最中だ。

「お弁当を詰めにきました」

「はいはい。ここにあるから
銀紙に小分けして詰めてね」

Vol.302
まだ6時過ぎなのに
すでに23人分のおかずが準備されていた

(はやっ)

一体何時から出

もっとみる
第三十話【深夜】(Vol.291-300)

第三十話【深夜】(Vol.291-300)

Vol.291
時計を見ると23:30
あと30分ぐらいは起きていようかな。

そう思い、机の電気をつけて
児童記録を書く。

一人ひとり1行でも
どんなことがあったか。
いいことも悪いことも
とにかく【書く】ことが大事。

記録しておくことが大事と
教えらえた。

Vol.292
児童の名前を書き、
鉛筆が止まるということは
“その子を見ていない“という証拠になる。

これは厳しいが自分への戒め

もっとみる