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実力派タイプに思うこと  

循環タイプでいうと、わたしは「実力派タイプ」に分類される。
自分自身の振り返りも含みながら、この記事では「実力派タイプ」について論じてみたい。

実力派タイプは、発見当初 わたしとけいちゃんの間で
「平民」「平の民男・民子(ひらのたみお・たみこ)」「民子民男(たみこ・たみお)」等と呼んでいた。

そこで連想したのが、レミゼラブルの「民衆の歌」だ。

実力派タイプの誇りを感じさせる歌に聞こえた。

実力派タイプの特徴は 自分の居場所と役割を 自分で掴み取る 根性と粘り強さである。
 (その居場所や役割が、ある人にとっては 社会貢献に繋がることかもしれない 。ある人にとっては 家族や小さなコミュニティの心地よい環境かもしれない。またある人にとっては、苦労しなくて済むラクなポジションかもしれない。
 つまり、社会的な役割や、肩書きだけでは判断できないのが 循環タイプの興味深いところである。)

実力派タイプは、ネガティブな感情が原動力になりやすい。だからこそ、自分にとってのマイナス経験から 不安や危機感が増大し 幸福になりたいのに 幸福感から遠ざかってしまう傾向が  他タイプ(十二単タイプ・ハイブリッドタイプ)に比べて強いだろう。
しかし、幸福感から遠ざかるからと言って 実力派タイプの人生を俯瞰で見たとき「不幸」なのかと言ったら 必ずしもそうではない。

日々や瞬間は 幸福感から遠ざかりやすいけれど それは不幸ではない。むしろ たくさんのアトラクションが設置してある遊園地で 多様な体験ができる性質は ラッキーなのだとも 捉えることもできる。

実力派タイプのネガティブな感情は、「生きたい」「愛したい」「 愛されたい」という純粋なエネルギーから生まれる宝物だ。重要なのは、その宝物のアトラクションに「どっぷり浸かること」も 「のめり込むこと」も「 俯瞰して切り離し 別のアトラクションに移ること」も、 全て自分で決めていることに自覚的になることである。その方がぐっと選択肢が増え、自由度が高まるからだ。

十二単さんのように 華やかで可愛らしい欲求で結果的にお金や人を動かせてしまうエネルギー。
ハイブリッドさんのように 確固たる目標に まっすぐ且つ軽やかに到達するエネルギー。
それらを、羨ましく思ったり 正しい生き方だと思ったり それができないのは努力不足かもしくは育ちや環境のせいだと言うように 自他を責めたくなったり 自分にない性質を手に入れるために人生のほとんどを捧げたくなったりするかもしれない。それは、実力派タイプさんの性質や歴史を考えれば 至極真っ当な反応である。

十二単さんや ハイブリッドさんが 実力派の粘り強さや 自力で這い上がるパワーを尊敬するように 尊敬していても真似できないように。わたしたち実力派も どんなに別タイプを目指したとしても 努力で近づくことはできても それ自体に なることはできない。だから そのままでいいのだ。

この粘り強さと、宝物のネガティブな感情を 自分の人生にどう活かしていきたいか?
謎々のような軽い気持ちで問いかけてみてもいいし、一度真剣に自分と向き合って掘り下げてみてもいい。いずれにせよ、その問いが「自由な人生」の扉につながるのではないかと わたしは考える。



著:由喜
家族構成論 研究室

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