介護の大変さを、少しでもやわらげる方法① 自然とふれる
「いつまで続くか分からない」時間の中で、毎日、介護をしていくのは、想像以上に大変なことだと思います。それでも、介護を続ける人は続けていき、それはとても尊いことだと思いますが、家族介護者の多くは、ご自分のことは後回しになってしまうことも多く、気がついたら、心身共に負担が蓄積しているということも少なくないと思います。
時間的にも余裕がなく、どこかへ出かけることも出来ない場合がほとんどですが、この「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」シリーズ(これも、勝手にシリーズ化します。すみません)では、何回かに分けて、お金も時間も手間もなるべくかけずに、少しでも気持ちを楽にする方法を考えていきたいと思います。何か違うことを試みること自体も、おっくうだとは思いますが、少しでも気が向いたら、試してみてもらえたら、幸いです。
(なお、私の経歴など、詳細は、note 「介護離職して、10年以上介護をしながら、50歳を超えて臨床心理士になった理由」①~⑤を、参照していただければ、幸いです。ここを、クリックすると、その①にいきます。)
「介護の大変さを、少しでもやわらげる方法」① 自然とふれる
基本的に、人間は、自然とふれたりすることで、気持ちがやわらぐように出来ている、といわれています。このことは、経験的にいっても否定されることは少ないのでは、と思います。ただ、自然とふれるという言葉になると、街から抜けて、どこか遠いところに行かなくては、と思われるかもしれませんし、まとまった時間など余裕があれば、その方が確かに、自然とたっぷりふれ合えるのは間違いありません。
ただ、今回、試していただきたいのは、そんな本格的な「自然とふれる」では、ありません。
1、 空を見てみる
街がいくら都会でも、上は空が広がっています。
地球上であれば、だいたいのところは上半分が、空という「自然」です。
雨の時などは難しいかもしれませんが、天気がいい時は、30秒でもいいので、安全な場所で空を見上げてください。
おそらく、介護生活をして、ほぼ家の中にいることが多くなると、あんまり空を見ていないのではないでしょうか。
ここまで読んで、「そのくらいのことで…?」と思っても構いませんので、よかったら、試してみてください。夜空でも構いません。
2、 植物をさわってみる
街の並木や公園の樹木は、基本的には健康を保たれているはずです。
無理はしなくていいのですが、移動中に、数秒でいいので、安全な場所の、並木の木肌などを、そっとさわってもらえませんか。もちろん、庭がある方でしたら、わずかな時間があれば、ふれられると思います。
木にさわったことは、いつ以来だろう、という方々も少なくないと思います。
また、庭や道端の、できたら、安全そうな草花にふれることも、気持ちが少し変わるかもしれません。
今、想像しているより、実際にふれると、少しでも気持ちが変わる可能性があります。ほんのわずかでも、気持ちが変わる時間があることが大事だと思います。
3、 草花や樹木をながめる
きれいな花壇や、整備された並木でなくても構いません。
舗装された道を、用事から用事に歩いている時でも、道端に小さい雑草があって、小さい花を咲かせていることがあります。
安全に気をつけながら、そういう自分だけが発見した喜びや、30秒でもいいので、もし、きれいとか、かわいいとか思えたら、今のいろいろな大変さを、数秒でも忘れることができるかもしれません。そうなれば、それは、貴重な時間です。
また、同様に、いつもはただ足早に通りすぎるところにも、少し見上げれば、色々な樹木があるかもしれません。花が咲いていなくても、新緑の季節は、葉の緑が思ったよりキレイだったり、紅葉の季節は、想像以上に多彩な色が、そこにあるかもしれません。
4、 五感に敏感になってみる
風が吹いていて、外にいたら、その風を頬に感じることに、ちょっと注意をむけてください。思ったより、気持ちがいいかもしれません。室内でも、状況が許せば、窓をあけて、風が吹いていることに意識を向けてもらえませんか。
耳を澄ましてください。
海のそばなら、波音が、川のそばなら、せせらぎが聞こえるかもしれません。
街中であっても、秋の夜には、とても小さな草花がある場所から、虫の声が聞こえてくる可能性もあります。夏のセミはちょっとうるさいかもしれませんが、でも、意識して聴いてみると個体による声の違いなどに気がつくかもしれません。
花の香りや、草の香りも、意識すると、街の片隅でも、香ってくるかもしれません。そうした小さなことを、見つける嬉しさも、気持ちをほんの少しでも、楽にしてくれる可能性があります。
平凡なことばかりかもしれませんが、もし、よろしかったら、試してみてください。試してみても、全然、効果がない場合もありますが、その際は、申し訳ありません。また、別の方法も、考えていきます。
次は、「介護の大変さを、少しでも、やわらげる方法」②書くこと です。クリックして、読んでいただければ、幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。
もし、気持ちをやわらげる方法で、もっといい方法がある、といった方がいらっしゃれば、図々しいお願いだと思うのですが、たとえば、コメント欄に書き込んでいただいて、共有できれば、とてもありがたく思います。
よろしくお願いいたします。
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