【風よ吹け】~日本酒×木~地域イベント当日レポ
風よ吹けプロジェクト発起人の、町田 です!
この度は、「風よ吹けイベント」を無事に終えることができた為、ご報告致します。
イベント概要
【日時】2023年8月1日(火)一部11:30~13:30、二部15:00~17:00
【場所】銀座NAGANO
【参加者】20代~40代をメインとし、インフルエンサー/メディア/長野・食・酒・漆器いずれかの分野で関わりがある方々など 合計48名の参加者
【主催】木曽広域連合
【後援】木曽町、木祖村、塩尻市
【運営】後藤興業株式会社
このイベントを開催するにあたり、本当に多くの方々にご協力・ご支援頂きました。心より御礼申し上げます。
<木曽の水を日本酒で感じる、自然の力強さを発酵食材で感じる、そして木の温もりと先人たちの想いを漆器で感じる>木曽をぎゅっと凝縮した体験を提供するべく、以下のようなコンテンツを用意しました。
① 木曽の四季を表現したオープニング映像
② 木曽の日本酒蔵の杜氏(=酒蔵の製造責任者)のトークセッション
③ 木曽の漆器×食×日本酒の地域ペアリング
④ 立席交流会
イベントレポートをまとめてみました。
それでは当日の様子を想像しながらご覧ください!
当日は、あいにくの雨。
JR中央本線が止まっており、木曽から来る予定の湯川杜氏・入江杜氏が間に合わないかも?というピンチに直面します。
開場
お客様への配布物は以下の通り。
リーフレット
木曽手仕事市 チラシ(地域おこし協力隊・三島さんご提供)
木祖村のお野菜 チラシ(地域おこし協力隊・丸山さんご提供)
かしだしっき パンフレット(くらしの工芸館さまご提供)
ジビエ工房木曽 百田商店 チラシ(百田さんご提供)
その他、お酒のスペック、物販QRコードが記載された資料など。
お水は、木曽の天然湧水/水源水を使用しました。
テーブルには、ウェルカムドリンクとして四つの蔵の呑み比べをご用意。
これは、中善酒造の蔵で眠っていた酒器です。
絵柄や形から、好きな酒器を一つ選んでもらうシステム。
「もしかしたら昔の蔵人も使っていたかもしれないヴィンテージの酒器です!」と案内すると、お客様もワクワク。
開始時間ぎりぎりに木曽からのゲスト・お客様も到着!
いよいよ始まります。
① オープニング映像
会場が暗転。
In-yoによる、木曽の四季を表現した美しい映像が流れ始めます。
「皆さま、風よ吹けへようこそ。」
司会を務めるのは、平岡 花梨です。
挨拶の間、杜氏たちは、なんだか緊張した様子でそわそわ…。
② 杜氏トーク
あらかじめ、木曽の魅力と木曽の日本酒の美味しさが伝わる質問を用意。杜氏がパネルに記入し、回答するスタイルです。
「問1 同じ木曽という地域にありますが、蔵の特徴を教えてください!」
「せーの、ドン」でパネルを掲げると、一斉にスマホを向ける参加者たち。
杜氏たちのトークは大盛り上がり。
各蔵の杜氏が、冒頭の緊張が感じられないほどのトークスキルで、蔵の魅力と木曽の素敵な一面をしっかりアピールしてくれました!
③ 木曽のペアリングコース
木曽の四季に見立てた四品×四蔵の日本酒のペアリングに加え、木曽漆器を実際に使うという体験を提供します。
■一品目:春
・インゲン、ピーマン系、白菜をソテー。
クリームチーズ(開田高原アイスクリーム工房。以下「HIF」)、ホエイ(HIF)としょうゆ豆でソース。ハーブ、花類をデコレ。
・湯川酒造店 木曽路
酒質は青く、軽やかで爽やか。一皿目の野菜の青さを引き立てる為に使う。お酒に木曽檜の香りをほのかにつけたものに炭酸ガスを注入し、新緑を思わせるスパークリング仕立て。
・漆硝子/百色 | hyakushiki 輪輪(WARIN)
・木曽漆器(かしだしっき)
■二品目:夏
・熊肉股肉グリル、肩肉煮込み。
ソースはブルーベリー、味噌(小池糀店)、肉出汁。
ハラペーニョ(木祖村)、大蒜、玉葱ソテーした辛い食べるソース添える。肉の下に白菜をグダグダに煮たものと発酵させた白菜添える。肩肉煮込む前に1日ホエイ(HIF)、塩、玉葱、大蒜、ローズマリーなどでマリネしておく。
・中善酒造店 中乗さん
酒質はパイナップルを思わせる様なトロピカルなフレーバー。二皿目の熊肉にパイナップルソースの様なニュアンスで使う。檜の香りをつけたお酒に少しだけ甘味をのせる為に、純米本みりんを少しだけ加えお燗に。
・木曽漆器(かしだしっき)
■三品目:秋
・お米を炊いて長野のお酢、ホエイ、塩、砂糖で酢飯に。信州サーモン、胡瓜を中に巻いてカリフォルニアロール的な物にして外側に蕎麦茶、岩海苔を張り付ける。
・杉の森酒造 narai
酒質は穏やかかつクリア。
酢飯に合わせる為に味わいが強くなく、雑味の少ないnaraiのa
を合わせる。アレンジは檜の香りをつけるだけ。イメージは、おひつに入ったご飯。檜の素敵な香りが料理を優しく包み込む感じ。
・漆器のぐい呑み(塩尻・木曽地域地場産業振興センターさまにレンタルさせて頂きました。)
・木曽漆器(かしだしっき)
■四品目:冬
・熊肉肩(百田商店)、大蒜、玉葱、クミン、塩、胡椒をリエットのように整形。鹿、熊、猪の出汁のゼリーを作り、そこにリエット入れてゼリー寄せ。下には焼き茄子を酢橘、塩、オリーブオイル、ホエイでマリネした物をひく。上には、山口杜氏のご近所さんに頂いたお米のチップスを添える。
・七笑酒造 七笑
酒質はテクスチャー、味わい共にボリュームを感じつつ、複雑な味わいが絡み合った芯のあるお酒。料理が熊肉、焼茄子など強めの味わいの一品なので、負けない力強い七笑を合わせる。複雑味を更に増すために木曽檜を焼き、煙を抽出。お酒に木曽檜の煙の香りをまとわせませる。
・木曽漆器(かしだしっき)
お食事の間には、こんな特別ゲストがお話してくれました。
・七笑酒造/川合常務
・木祖村地域おこし協力隊/丸山さん、菅原さん
・小池糀店/唐沢さん
④ 立席交流会
最後は、お酒をのみつつ杜氏と交流できる時間を設けました。
参加者も、目を輝かせて杜氏と話をされていました。
会場中央では、木曽の木工品・工芸品を展示。
手に取って、触り心地を試す方も。
木曽の良いモノ・コトで、皆さんを笑顔にすることができました。
イベントを終えて
私たちは、半年以上かけてじっくり、コンセプトからイベントコンテンツ、細部に至る演出まで考えてきました。
たかが48名のイベントと思われる方もいるかもしれません。
しかし、一人でも人の心を動かすって本当に大変なことです。
一人ひとりの感動の積み重ねが大きな風となると信じて、木曽の魅力にグッと引き込まれるようなイベントを作り上げました。
そして木曽の多くの方のご協力のもと、イベントを無事遂行できました。
本当にありがとうございました。
イベント後レポートとして、以下の記事を公開致します。
第二弾【木曽の風を吹かせるために考えたこと。】
第三弾【参加者アンケートから見る、風よ吹けイベント】
乞うご期待!
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あとがき
そして、ここまでイベントを形に出来たのは、In-yo/高柳 景多さんのおかげです。企画の根本から、あらゆる相談まで、ご指導ありがとうございました。自分にとって大きな成長となりました。
MAEN/井戸シェフ、御子柴さん。
まさか一緒にお仕事が出来る日が来るとは夢にも思っていなかったです。
難しい食材と構成条件の中でも、最後はやっぱり「バチクソ旨い」コースに仕上げてくれました。泣いちゃいそうです。
すべてのお写真を撮ってくださった古江 優生さん。
私の言うことがコロコロ変わったり、指示が曖昧だったりと申し訳なかったです。素敵なお写真を沢山ありがとうございました。一生モノです。
ボランティアスタッフとしてお手伝いをしてくれた実行委員会のメンバーに心より感謝申し上げます。
木曽町地域おこし協力隊/長屋 英一郎さん(eiichiro_nagaya.jp)
特技は英語、写真。メディア対応では本当に頼りにさせて頂きました!いつも即レスで非常に助かりました。
木曽町地域おこし協力隊/三島 卓也さん(takuya.mishima_6127)
木曽の方々をお繋ぎ頂きました。私も木曽を盛り上げるお手伝いをさせてください。また一緒にお仕事しましょう!
・アドバイザー/平田 愛翔 (@1.s0ar)
相談役。必殺仕事人。的確な指摘と、きめ細やかなお気遣いをたくさん受け取りました。
・酒コミュニティ運営/内記 朋治 (@nikekin.jp)
木曽の山道も安定の運転で、仕事に集中できました。
・未来酒店店長/謝 翠翠 (@sui_taiwan)
サーブリーダー。打ち上げのお酒をご提供頂きました。未来酒店では中善酒造のお酒も扱ってくれてありがとうございます。
・日本酒を愛する大学生/れいみさん、俊太さん、ぴりかさん
君たちがいれば、日本酒業界の未来は明るい。
・Mr.SAKE元グランプリ、SAKEバーテンダー/山崎 友輔 (@yawaragi__mizu)
ドリンク&接客のプロ。皆に一目置かれる存在。忙しい中、手伝ってくれてありがとう。
支えてくださった皆様に心より御礼申し上げます。