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世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉
今回ご紹介する本は
世界でもっとも貧しい大統領ホセ・ムヒカの言葉
佐藤美由紀著 双葉社です。
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けっこうな衝撃を受けました。
なんといっても「もっとも衝撃的なスピーチ」を放った人物ですから。
写真をよく見ると付箋だらけ・・・。
こころにしみる言葉がたくさんありました。
選書理由
自己啓発系やミニマリスト系の本で以前からホセ・ムヒカのエピソードは目にしていた。ずっとどんな人物なのか知りたくて、今回この本を図書館で借りることができました。この人の人生哲学を学んでみたい!!ワクワクしながらページをめくり、あっという間に読了しました。
人物像
ホセ・アルベルト・ムヒカ・コルダーノ(スペイン語: José Alberto Mujica Cordano、1935年5月20日 - )は、ウルグアイの政治家。
2009年11月の大統領選挙に当選し、2010年3月1日より2015年2月末までウルグアイの第40代大統領を務めた。バスク系ウルグアイ人。愛称はエル・ぺぺ 。報酬の大部分を財団に寄付し、月1000ドル強で生活しているため、「世界一貧しい大統領」として知られている[1]。
ペペの名言紹介
私は貧乏ではない。質素なだけです。
ムヒカの愛車は1987年製フォルクスワーゲン・ビートルでかなりの年代物。自転車は彼が13歳のころに購入したプジョー社の青色自転車。これを60年間メンテナンスしながら持ち続けている。「私は、持っているもので贅沢に暮らすことができます」と発言している。
物であふれることが自由ではなく、時間であふれることこそ自由なのです。
バイクや車や家のローン、それらを支払うために長時間働く。物欲を満たすために働く時間は自由ではない。少ない物、お金をかけないライフスタイルはミニマリズムと共通する人生哲学だ。また、妻とともに野菜や花の栽培をし、自らを「素朴な百姓」と呼ぶ。ムヒカにとって農業は生活の一部となっている。
私は自身の信念を持って政治運営します。たとえ正しいことであろうと、間違いであろうと。
批判したければ、すればいい。それが自由ということだから。
私の人生はつねに批判を受け続けてきました。
ムヒカが大統領として打ち出した政策には画期的なものが挙げられる。
大麻の合法化や妊娠中絶の合法化だ。これらの政策にはもちろん賛否両論あった。ムヒカは理想とする世界と現実の世界を冷静に判断した。教育すること、コントロールすることを選び、弾圧することを避けたのだ。失敗をおそれない、政策を実験と捉え、大胆な政策を施工した。なんて勇気のある人でしょう。
感想
貧しい少年時代を過ごし、青年期は都市ゲリラ組織のメンバーとしておよそ13年という投獄生活を送る。
想像以上に壮絶な人生を歩んでいます。(逮捕の原因となった銃撃戦で6発の銃弾を受けたり、牢獄で拷問を受けたり)
投獄中、色々な本を読むうちに「おそらく私は、この孤独な時期からもっともたくさんのことを学んだと思います」と発言している。
何度も生死の境をさまよい、どんな小さなことにもありがたみを持てるマインドになったのではないか。
ムヒカは社会の階級、不公平さに我慢できない。
大統領自らを「一般市民」として生活する姿勢。
政治信念を曲げずに、力強いスピーチは世界中の人々の心に届いている。
一人の人間として尊敬し、美しい思想に強い感銘をうけました。
写真をみた印象では、おだやかなかわいらしいおじいちゃんって感じですが、ものすごく強い信念と哲学を持っていらっしゃる(*_*)
わたくしはすっかりペペのファンになりました☆☆
著者の佐藤美由紀さん、素晴らしい良書をありがとうございます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまたバイバイ♪