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miho
2023年3月12日 01:11
…月もおぼろな黄昏時になると香りがどことも知れずほのかにただよう…(林逋の詩より)満月の夜のしんと冷えた時間には帯のように漂う梅の香りがある。そんな話を耳にしてからこの時を待ちわびていましたまん丸の月が西の山に傾くころ梅が放っていたのは色を使っても白黒でもあらわせない、と思うはじめて知る香りでした山一帯をおおう梅林の所々には地形や風向きや温度の具合で香り