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不良姿勢に対するそもそもの考え方

今回は、本を読んで学んだことをアウトプットしていこうと思います!

私は、普段ピラティスのインストラクターをしていますが、姿勢の悪さで悩んでいる方と多く出会います。
一般的に、猫背になっていると大胸筋や小胸筋など胸の前の筋肉が短縮し、背中の僧帽筋中部や下部が弱化、また反り腰だと腸腰筋や大腿直筋の股関節屈曲筋が短縮し、大臀筋や内・外腹斜筋が弱化していると教科書的にも言われております。

しかし、この筋肉の考え方だけでは改善しづらい、説明がつきづらい方にも出会い悩んでいたところにこの本に出会いました。

それは先月に出版された『ピラティスインストラクターのための姿勢のバイブル』という本です!
自分自身の感じた事や知識不足だと感じる場面が多くあり、特に運動器に偏って普段のレッスンの構成を考えていたなと思いました。

この本を読みインプットしながら、このnoteにアウトプットとして書いていきます!


そもそも姿勢とはどうやって作られるの?

姿勢を作る四つの要素

姿勢とは、『環境』、『認知・情動』、「習慣・文化」、『運動』の4つがあり、これらの4つが絡み合うことで姿勢という形を作っています。
特に私は、『運動』の要素が強く考えていたことを認識させられました。

また、仕事がデスクワークで猫背姿勢や頭部前方偏位の姿勢に悩まされる方には、『環境』に対してもアプローチをしておりましたが、運動の要素でも今まで以上にアプローチすることで『認知面』などにも介入することができるので、まだまだ無知だと感じることができました。

いつも緊張するような文化の中にいれば、肩がすくみやすくなったりしますが、これらの文化や環境に適応するために、このような姿勢になっているので、文化や環境が変われば、姿勢もまた変わってきます。

姿勢を作る3つの流れ

姿勢を作るには、下記3つの順番の流れになります。

① 感覚が伝わり脳に情報が送られる(上行性伝導路)

② 脳が理解して身体に命令を送る(脊髄を経由する中で脳の中でイメージ)

③ 筋肉が動いて姿勢に変わる(下行性伝導路)

ここで学生時代に習った伝導路である、下行性の外側皮質脊髄路や脊髄小脳路、上行性の脊髄視床路など伝導路に関する知識が必要になってくるんだと感じることができました。
ここの分野は、勉強不足です💦

姿勢を作る大事な3つの感覚

姿勢を作るには、体性感覚、視覚、前庭覚の3つの感覚が必要だと言われています。

普段の何気ない場所だと、下記の3つの感覚配分になります。
・体性感覚 70%
・視覚 20%
・前庭覚 10%

これらの3つの感覚で姿勢を制御しています。

しかし、夜など暗闇の中を歩くときは見えないので視覚より体性感覚や前庭覚が優位となり、また、不安定な場所だと体性感覚より視覚や前庭覚で転んだりしないように制御しながら歩いたりしています。

そのため、場面や状況に応じて感覚の優先が切り替わることで日常生活でも支障がないような状態ができております。

これのことより、視覚に関しては目を開けた状態と閉じた状態での比較だったり、前庭覚に関しては、あえて不安定な場所で運動をしたりするということが必要だと感じることができました。

ただ単に強度を上げたいから、不安定な場所でやるのではなく、この方はさまざまな評価より、前庭覚にアプローチした方が良さそうだなと仮説を立てて行うことで、クライアントの満足も上がるのではないかと思いました。

これまで、視覚や前庭覚の評価が抜けていたので、これらの要素を取り入れながら、ピラティスを提供していこうと思います。

まだまだこの本を始めのほうしか、アウトプットできていないので、しっかりと自分の中に落とし込みながらアウトプットできるように継続していこうと思います。



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