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畑仕事でぎっくり腰

幸手市にある「風ある林整骨院」です。これまで実際にあった症例と、施術/施術後の様子などを書いています。

今回は、60代男性(定年退職後に農家経営。道の駅に毎日野菜を出荷している方)の " ぎっくり腰 " の症例です。

・来院時の状況:寒中に、中腰での農作業で発症
年に数回、軽いぎっくり腰にはかかっていたため、一晩寝れば良くなると思っていたが、朝起きてみるとトイレも厳しく、歩行困難状態に。
杖をついて来院。

・本人の要望:ぎっくり腰を治したいことと、元々抱えていた腰痛の改善もしたい。

・問診/検査時の初見:痛みのせいで、腰が全く伸びていない。顔色もすぐれない。まずは、日常生活ができるようにし、その後、運動療法で腰回りを整えてから徐々に仕事復帰を目指す。

・施術(初期):来院から1週間1日おきに 立位調整 → 座位調整 で腰回りの施術。
寝起きの仕方を「椅座位(椅子に座っている姿勢)から立ち上がる」ようにしてもらい、日常での腰への負担を減らす
これにより、杖なしで歩けるまでに改善。

・施術(中期~後期):症状の改善が見られたので、1週おきの施術に切り替え。運動療法(PNF) を取り入れ、日常生活では散歩をしてもらう。
来院から3週間後には、農作業も出来るようになり、歩数も1万歩を越えられるまでになり、仕事復帰を果たした。


今回の症例のポイントは、” ぎっくり腰の放置 ” です。

職業柄、中腰での作業が多く、もともと腰への負担は大きかったと思われます。
また、年に数回起きていた軽いぎっくり腰も、1日寝れば落ち着くからとそのままにしていた結果、今回のような大きな症状に至ってしまったと考えられます。

痛みは、身体からのお知らせです。

毎日の作業で、痛みに慣れてしまっていたことも原因のひとつでしょう。
知らぬ間に、だんだんと腰にかかっていた負荷が蓄積され、悲鳴を上げたのです。

1日負荷をかけてしまったときには、身体を労ってケアをすることが大切です。また、年齢と共に筋力も低下します。意識的に運動療法などを取り入れることで、筋肉のバランスをとることも必要です。

適度な運動と、負荷をかけた後のケアで、痛みを気にすることなく身体を動かせることが根本的な予防策になります。

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