【読書感想】幸せな大人になれますか / 前野隆司
題名:幸せな大人になれますか
作者:前野隆司
■はじめに
『幸せな大人になれますか』
まるで坂道系アイドルが歌ってそうな曲のタイトルです。
子供は、無邪気で幸せそうなイメージがありますが、大人って言われると、仕事や生活が苦しくて不幸なイメージがあります。
もちろん、そうじゃない輝いている大人もいますが。
私はというと、当然、幸せではない大人です。
なぜかって、幸せではないと自分で思っているからです。
スマホで言えば、幸せは通信制限がかかっていますが、幸せではないことは5Gのごとく高速で受信します。
これは、ある意味才能だと思っていますが、まあ、幸せではないのです。
不幸になる才能なんて、いらないのです。
■目次
1:幸福学は、ハピネスよりもウェルビーイングを目指す学問
2:幸福度に大きな影響を及ぼす4つの心的因子
3:幸福になるためにやること
■幸福学は、ハピネスよりもウェルビーイングを目指す学問
幸せはひとそれぞれなので定義が難しいです。
しかし、著者が研究する幸福学は、ある程度幸せの定義を明確にします。
◇ハピネス
美味しい食事をしたり、ゲームで高得点を出した時の爽快感
このような感情的に幸せな状態を、ハピネスと表現します。
この感情は、それほど長く続くものではありません。
◇ウェルビーイング
身体面と精神面が満たされた広い範囲での幸福を示すのが、ウェルビーイングという言葉です。
こちらは長続きする感情で、気持ちが落ち着いていたり、誰かと一緒にいる幸せをしみじみと感じているような状態のことです。
幸福学が目指すのは、ウェルビーイングの状態です。
■幸福度に大きな影響を及ぼす4つの心的因子
ウェルビーイングの状態にするにはどうすればよいか。
著者が行った調査によると、4つの因子が大切だと分かりました。
①やってみよう因子
②ありがとう因子
③なんとかなる因子
④ありのままに因子
①やってみよう因子
自分からやろうという主体性を持つことです。
例えば、夢や目標を持ち、それを達成するために努力している状態です。
②ありがとう因子
人とのつながりを大切にして感謝することです。
例えば、誰かの手伝いをしたり、「ありがとう」と感謝を伝えることです。
③なんとかなる因子
物事を前向きに、楽観的に考えることです。
例えば、やってみよう因子に通じることですが、夢や目標をもったら失敗を恐れずに、とりあえずやってみようと行動することです。
④ありのままに因子
自分と他人を比べないことです。
例えば、人の目を気にしたり、人より優位に立とうと考えないことです。
以上にあげたことを実践している人は、幸福度が高くなります。
反対に、不幸な人はどうでしょうか。
いつも先のことが不安で、「なんとかなる」なんてとても思えないし、人から言われたことだけやっている。
誰かに「ありがとう」と感謝することもなく、他人のことばかり気になって「ありのまま」にふるまえない。
こんな人でしょうか。
■幸福になるためにやること
幸福になるには、ゲームと一緒でさまざまな障害を乗り越える必要があります。
何もしないと、オートモードでネガティブレベルがどんどん上がってしまう自分。
幸せになるには、ちゃんと幸せダンジョンをプレイして、ボスを倒さないといけません。
※本書でボスという単語が出てくることはありません
個人的に書きたくなったため、こういう表現をしています
ボス①:今日あったいいことを3つ書く
正直、このボス戦で何度やられたことか。
めっちゃやっかいです。一度倒せたと思ったら、また起き上がってくる。
しかし、あまり強い敵ではないので、「今日はいい天気でした」程度の攻撃でも倒すことができます。
小さな攻撃の積み重ねが、とどめの一撃につながるのです。
ボス②:感謝できることを3つ書く
まぢで、見ないふりしてステージを進めていました。
だって強すぎるし、自分が技を選んでるうちにやられちゃうから。
なので、「朝寝坊せずに起きることができた」程度の弱い攻撃でよいのです。
ボス相手って、有効打を探したり、強い技を出すために色々考えてしまいがちですよね。
でも、ボスって優しいから弱い攻撃でもちゃんとHPは削れます。
なので、どんどんアタックしていきましょう。
ボス③:ネガティブワードを止める
残念だが、ボスには効かない技があります。
それがネガティブワード。
技のPPが減るだけなので止めましょう。
反対に、ネガティブワードをポジティブな言葉に変換すると、技が当たるようになります。
「自分は神経質だ」を「自分は思慮深い」などに変換してみましょう。
どうでしょうか。ボスは倒せそうでしょうか。
私は何度も負けました。
周りのみんながボスを倒していく姿を横目に見ながら、絶対倒せないじゃん、と弱音を吐いて逃げ回っています。
そしたら幸せレベルが上がらずに、ネガティブレベルがコナン君に出てくる蘭姉ちゃんの角みたくピンと伸びてしまいました。
触れたらケガしてしまいそうです。
そうならないためにも、少しずつ幸せを見つける行動をするとよいと思います。
■執筆後の感想
才能って広辞苑で調べてみた。
「才知と能力。ある個人の一定の素質」と書かれていたよ。
素質って広辞苑で調べてみた。
「個人が生まれつき持っていて、性格や能力などのもととなる心的傾向」と書かれていたよ。
生まれ持った性格が才能につながるみたい。
ネガティブな自分も才能なのかなって思ってみたけど、生まれた時ってネガティブだったのかな。
そう考えると、好きだったことを探した方が才能って見つかりそう。
だって、生まれ持って好きだったと言えることは、とても素敵だから。
以上、幸福坂46で『幸せな大人になれますか』の歌詞でした。
と、冗談はさておき、こういうふざけた文章を書くのが昔から好きでした。
なので、ふざけた文章を今後も書いていこうと思います。